2012年5月26日(土)~27日(日)
晴れ 鈴鹿 下谷尻谷~イブネ~ヤブコギネット・オフ会 沢登り 単独
26日
7:00 瀬戸峠登山道 → 8:50 下谷尻谷出合 → 10:30~11:10 コリカキ場 → 14:05 イブネ
27日
7:40 イブネ → 8:40~13:20 オフ会会場(10:50~12:40 オフ会) → 15:20 ヒロ沢出合 → 16:50 駐車地
ヤブコギネットのオフ会が開催されるという。回を重ねる事、今回で10回だそうだ。その内何度出席したか定かでないがここの所しばらくご無沙汰している。肝心のヤブコギネットへの書き込みもすっかりご無沙汰している状態。このままでは忘れさられる心配があるので顔を出しておかねば…既に忘れられてるか。
石榑トンネルを抜けて杠葉尾に向かう。このトンネルは初めて通ったのだが直線的で明るい印象だ。かなりの時間短縮になった。しかし石榑峠はどうなってしまうのだろう。記念すべき第1回オフ会の時は峠から自転車で太尾の取付きまで下ったものだがそういう事もできなくなってしまったのだろうか。
神崎川左岸の林道はきれいに舗装されていて瀬戸峠の登山道まで車を進め駐車。準備していると後から来た単独登山者が先に出発していった。水晶岳まで行くのだそうだ。気をつけて。
登山道の入りはきれいに整備されていて調子に乗ってずんずん進んでいくとどうも様子がおかしい。このままでは神崎川に直接下りてしまいそうだ。地図では尾根を乗っ越しているはずなので慌てて尾根上に登ったが登山道らしきものは見当たらない。仕方なく薮をかいくぐって下っていくとひょっこり登山道に出た。下山時に気付いたのだが登山道を入ってすぐのところに分岐がありそこを右に進まなくてはいけなかったようだ。
白く洗われた花崗岩が印象的な神崎川を遡っていくと白滝谷の出合を越えたところで竿を出していた。釣れているのかどうかは定かでないが無用なトラブルは避けたいので登山道へ逃げる。しかしここからの登山道は結構な高低差がありテン泊の荷物の重さをズシリと感じて歩く事となった。
ようやく下るようになると天狗滝の脇に出た。フィックスロープを頼りに天狗滝の前に下りる。淵は土砂でかなり埋まっていた。
下谷尻谷の出合は天狗滝から少し下ったところらしい。すぐに分かるだろうとゴルジュ状のところをどんどん下るがそれらしい気配がしない。不図左岸側を見ると暗い洞の奥から水が湧き出ていた。何だ、と思ってよく目をこらして見るとそれは滝だった。それも写真で見た事のあるチョックストーン滝だ。洞だと思ったところが下谷尻谷の出合だった。

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滝の前は深い淵になっている。ここを越えるには胸あたりまで水に浸かりそうだ。ちょっと遠慮したい。仮に滝に辿り着いたとしてもこの荷物を背負って直登する自信もない。で更に下流にあるルンゼを目指した。
ルンゼを登ったところにはフィックスロープがあり踏み跡も明確だった。多くの人がここを利用して巻いているのだろう。下降口にもフィックスロープがありそれを利用して簡単に下りられた。
下りたところからしばらくは花崗岩がゴロゴロ。出口がつまって岩が溜まっている感じだ。両岸は思ったより立っている。特に左岸はブロック状の花崗岩がむき出しになった状態で荒々しい。
わずかに進むと4mほどの滝。ここは左側、階段状の壁を登っていった。驚いた事に右岸のやや高い所にフィックスロープがあった。あそこを巻いていくより滝の左側を登った方がよほど安全だと思うのは僕だけだろうか。
一旦谷が狭くなりそこを抜けると左岸が崩壊している。その先はまた谷がグッと狭まって二条滝が現れる。シャワーで直登する向きもあるようだがここは無難に手前の岩場をよじ登る。ここにも左岸にフィックスロープがあったがそれを利用するぐらいなら直登した方がましだと思うのは僕だけだろうか。

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二条滝上は深い淵になっていてここを越えるのに腰まで浸かるとキーンと下半身が冷えた。まだまだ水は冷たい。
しばらくゴーロと滑が交互で現れる比較的穏やかな渓相が続く。途中の広く青い淵を持った滑滝は高さも水量もないが美しかった。その先にブログなどで見た岩堤の滝が現れる。どんなものかと期待していたがあっけなく通り過ぎてしまった。
深い淵をへつったり大きな岩を越えたりしながら進んでコリカキ場手前で現れたのは石潜りの滝。折角だから岩の下を潜ってみる。これも意外とあっさりくぐり抜けてしまった。
コリカキ場は広々とした二次林の森になっている。かつてはここに鉱山で働く人々があふれていたのだろうか。
北谷尻谷の出合にかかる二条滝を見ながら休憩をとった後は更に上流に進んでいく。ここからは上谷尻谷と名前が変わる。
しばらくは同じような広々とした森が続く。流れの中を歩くより効率がいいので森の中をずんずん歩く。
ワサビ峠から下りてくる谷の出合には避難小屋が立っていた。いかにも手作りをしましたといったような作りの小屋だった。

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更に登ると錆びたレールや滑車、土管など鉱山の名残らしいものがそこかしこに散らばっていた。その辺りにくると沢の石が何時の間にやら花崗岩からチャートに変わっていて暗い色になっていた。
広々とした森を抜け谷が狭くなってもそれほど険しくはならない。幾つも枝分かれしている谷を迷いながら選択していきクラシを目指す。
地形図を見てこれは怪しいかなと思ったところには心配した通りの大滝がかかっていた。25mの黒い岩肌の斜瀑で2段になっている。下の段をあがればなんとか登れるのではないかと左岸から一旦取り付いたが少しあがったところで背の荷物を重く感じた。懸垂下降して仕切り直し。左岸の小尾根に取り付いて高巻きガレ斜面に続く獣道を追ってトラバース、滝の上流に出た。

- P5260132.JPG (73.34 KiB) 閲覧された回数 5505 回
滝を越えると比較的穏やかな渓相となった。最後の三俣は中俣、右俣とも出合に
滝があり登るのが難しそうだった。左俣のみ何もなく穏やかな渓相が続く。
穏やかな渓相だが浮き石が多い。実際、動きそうもない大きな岩がググッと崩れてひやりとした場面もあった。
沢筋を詰めていくと次第に穏やかな風景となっていく。最後は沢筋を出てそのまま直進すると荒涼としたクラシの山頂だった。
まったくどうしてこうまでもというほど全てのものが涸れ尽くしている。そのお陰で見晴らしはいいのだが。
当初、ここでテン泊しようと考えていたがこのままイブネまで行く事にした。わずかばかりの距離だ。
イブネの方はなんでこうまでもというほど笹が全くなくなってしまっていた。そのかわりツツジなどの灌木が生育し日本庭園のような雰囲気を醸し出している。
山頂パネルの立つところまでくると先行登山者が二人休憩していた。こんな時間には誰もいないだろうと思っていたのだが。
二人はそれぞれ単独登山者のようで山の情報交換をしているようだった。やがてお一人が帰りもう一方も下山にかかった。聞けば朝明からお金明神を経てここに着き下山は杉峠経由で帰るのだそうだ。タフな方だ。気をつけて。
お二人が帰ってからおもむろにテントを出し設置。オレンジのフライシートが青空をバックにした草原によく似合う。
付近を散歩したり本を読んだりして贅沢な時間を過ごす。陽が傾いてくると少しひんやりしてきた。夕食後はテントの中に潜り込みちびちび。やがて暗くなるとどこからかパタパタというようなくぐもった音がする。何だ、と思って外に出てみると滋賀県側で花火があがっていた。ヤブコギネット・オフ会の前夜を祝うに相応しい見物だった。
27日
少しでも荷物を軽くしようとシュラフを持ってこずシュラフカバーに包まって寝たがやはりこの時期少し寒かった。眠れたのか眠れなかったのか分からないまま朝を迎え外に出るとまだ明けやらぬ山の風景がなかなか良かった。すばらしい日の出を見る事もできた。

- P5270195.JPG (14.35 KiB) 閲覧された回数 5505 回
食事後、まだ早いかなと思いつつテントをたたみオフ会会場に向かって出発。会場に直接下りる尾根を辿った。
この尾根の上部は自然林がなかなか豊かで楽しい。途中、樹間から夕べ泊まったイブネの台地を見る事ができた。
中腹からは急斜面が続く。ここを抜けると斜度が緩やかになり尾根も広くなる。と石垣が現れて鉱山跡に出る。
ここの鉱山は大規模だったようだ。そこかしこに石垣が見受けられる。後で緑さんに聞いた所によるとレールも残されているようだ。
この鉱山跡を下っていくとひょこっと登山道に出た。あれ?どっちだ?地形図で確認するとどうやら左に進むと会場予定地に出るようだ。予定では直で下りるつもりだったがちょっとルートを外してしまったようだ。
会場に着く。流石にこんなに早く着く馬鹿者はいない。オフ会が始まるのは11時なのだ。まだ3時間ちょっとある。ゆっくり本でも読むかな。
付近をうろうろしてからおもむろに本を取り出し読もうとした時、後ろから「おーい、竜!」って声。声の主を見れば緑さんじゃありませんか。「兔夢でーす」とこたえると怪訝な顔。ムム、ひょっとして忘れられているのか。が、決して忘れられていたわけではなく石垣に腰掛けてなんやかやと久し振りに楽しい話し。時を経ても変わらない感じでいいなあ。
その後、時間が経っても他に誰も現れないので他の場所を確認しにいくがそちらにもやはり人がいず戻ると途中でグーさん達が登ってきた。グーさん達も会場がはっきりしないと言うので最初にいたところに案内してそこをグーさん権限で会場にする事に決定。会場整備をした。
その後続々と集まるメンバー。まだ時間は早いけどいろいろと盛り上がる。初対面のかっちゃんが持ち込んだ様々なものが拍車をかける。大丈夫かあ?
あきたぬき親子も元気に参加。子たぬきはちょっとご機嫌斜めかな。
「代わり映えのしないメンバーやなあ」とちらほらと聞こえる声。でも代わり映えのしないメンバーが代わり映えもせず来てるのはそれはそれでいい事だと思うけど。毎回変わってたら怖いよ。ただもうちょっと女性陣が多いと華やかになるのかな。今回美人三人の参加には大感謝でした。緑さん、頑張って!
なんだかんだと楽しく過ごしたオフ会。あの人と、この人と話したかったというのは毎回ある事だけどまた次があるさ。
帰りは瀬戸峠までの遠い道程。コクイ谷出合まではたそがれさん、上水晶谷までは洞吹さんがいっしょだったがその後は一人。黙々と歩く。途中、鈴鹿の上高地の桂のところでは楽しく歓談しているグループがあった。数年前のヤブオフが懐かしい。
何時もなら沢登りの帰りはスパイク地下足袋なのだが今回は歩く距離を考えて登山靴にした。これが正解。足にあまり負担を感じないで歩き通す事ができた。嫌だなあと思っていた天狗滝から白滝谷までの道も難なく越えて駐車地に到着。ほどよい疲れが2日間の充実した山行を物語っていた。