
- 雲海に浮かぶ御在所岳
ゴールデンウィークは前半台高、後半鈴鹿の予定だったのだが、3日、4日と雨マーク。台高のコースは1泊2日で歩き抜けられそうなのでいつでも行けるだろう。予定を変更して鈴鹿縦走にする。鈴鹿はこれまで2回縦走しており、今度縦走すると3回目になる。同じコースではつまらないので、今回は起点を鞍掛峠とし4日間で歩き抜けられるところまで行くことにする。27日に年休をとり、久しぶりの長期縦走に出発出発。
【 日 付 】2012年4月27~30日
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】単独
4月27日(1日目)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】鞍掛峠トンネル前 9:35―10:00 鞍掛峠―11:00 鈴北岳―11:35 丸山―11:50 ボタンブチ 12:30―13:20 カタクリ峠―14:00 白船峠―14:30 頭陀ヶ平―15:10 藤原山荘(避難小屋泊)
西藤原駅に8時半着。タクシー会社に電話すると、混んでいるので30分ほどかかるという。他に方法がないので結局45分待ってようやくタクシーが来る。鞍掛峠まで3610円だった。予定より30分遅れの9時30分出発。まあ、これくらいなら途中で吸収できるだろう。
天気予報通り素晴らしい快晴だ。昨日の雨で黄砂も解消し、見晴らし良し。このまま良い天気が続けば気持のよい4日になりそうだ。まずは、鈴北岳、丸山を経由してボタンブチに到着。
ボタンブチに立ち、この下にいるかもしれないNさんに合掌。
今となっては、「この下に静かに眠っていて、捜索隊の前に早く姿を見せてくれ」
と呼びかけるばかりだ。この山行が終わったころには、発見の報に接することを願う。
(今日4月30日に帰宅して遺体発見の報を見ました。残念な結果でしたが、心からNさんの冥福を祈ります)

- ボタンブチから見たT字尾根
カタクリ峠で真の谷に降りて水を2.5リットル補給する。これで荷物の重量は20キロを超える。担ぐとこれまでとは異なるズドンとくる重みが身体に伝わってくる。さあ、これでどこでもテン泊可能だ。しかし、あす以降の事を考えるとせめて頭陀ヶ平までは行っておきたい。
三重県に強風注意報が出ているようで、山の上は風が強い。できるだけ藤原山荘の手前あたりで、風が弱いところを探しながら歩いているうちに、藤原山荘まで来てしまう。山荘の前にテントを張ろうかと思うが、念のため小屋内部を見てみると誰もいない。せっかくだから小屋に泊ってしまおうか。小屋の中にテントを張る。小屋の中でもテントを張らないと落ち着かないのだ。
今日の夕食のメニューは、定番焼肉と焼野菜。保冷剤がわりに入れてきたビールを飲み、ワインで仕上げる。ほろ酔い機嫌で、7時ころ就寝。
4月28日(2日目)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】藤原山荘 6:20―6:45 藤原岳―8:10 治田峠―10:40 竜ヶ岳 11:15―12:10 石ぐれ峠 12:20―14:50 三池岳―15:10 八風峠(テント泊)
朝目が覚めると、風はやみ、素晴らしい晴天だ。良い1日になりそう。今日からゴールデンウィークだが、さすがに早朝は誰もいない。竜ヶ岳の手前まで誰にも会わないが、竜ヶ岳まで来るとさすがに人が多い。
温度計は30度近くになっている。直射日光下での温度なので、実際の気温よりは高くなっているのだろうが、体に感じる温度はこちらの方が近いだろう。石ぐれ峠で水を補給。
三池岳まで1時間ほどのところで、足が止まってしまう。シャリばてだろうか、あるいは昨日からお腹の調子が悪いので体力が低下しているのか、あるいは暑さでばてているのか。原因がよくわからないので、パンを1個補給し、ついでにお腹の薬を飲む。
石ぐれ峠から三池岳までは3キロの距離でわずかに200メートルしか標高を上げないのだが、実際には数え切れないほどのアップダウンがあって、累積標高差はいったいどれくらいになるのだろうか。このコース中では最もいやらしい区間だろう。ちなみに、翌日の根の平峠から国見岳の標高差400メートルの登りはここの半分くらいしか疲れなかった。
まあ、急ぐ必要はないのでのんびり歩くことにする。3時過ぎ、今日のテン泊予定地の八風峠着。4年ぶりにテントを張るが、やっぱりいいテン場だ。芝生がクッションになってふかふかのベッドみたい。わりばしさんに教えてもらった水場のチェックに行く。滋賀県側に2,3分下りると水が流れていた。これだったら渇水期でも枯れることはないだろう。
今日の献立は、ピーマンウィンナーとワインだ。Nさんのブログに紹介されていた行動食を自分なりにアレンジしてみた。フライパンでピーマンとウインナーを軽く炒め、一緒に食べる。ウインナーの塩味が適度にきいていて、全く味付けなしでも結構おいしい。ピーマンが嫌いな私でも、これだったら大丈夫だ。これからテン泊時の定番メニューに昇格しそう。

- ピーマンウインナー
疲れていたせいか、ちょっとひと眠りのつもりで、寝袋に潜り込んでそのまま寝てしまう。夜景がきれいそうだったのに、一枚の写真も取れず残念。
4月29日(3日目)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】八風峠6:45―8:10 釈迦ヶ岳―9:25 ハト峰峠 9:50―10:30 中峠―11:10 根の平峠 11:45―13:00 国見岳 13:20―14:05 御在所岳(テント泊)
気がつくと南方のリゾートホテルにいた。プールでのんびりしていると突然雨が降ってきた。しまった、私は山からここへ遊びに来ていただけで、テントの外にザックと食料品を出しっぱなしだ。早く山に帰って片づけないと大変なことになる。しかし、私は一体どこの山にいて、どうしたらそこに帰れるのか全然思いだせない。どうしようどうしようともがいているうちに、目が覚めると目の前にテントの黄緑色の布が見えた。よかった、山に帰ってくることができた。
ずいぶんはっきりした夢を見ていたものだ。時計を見るともう5時だ。疲れていて、すっかり眠り込んでいたみたいだ。半分寝ぼけた頭で、スキムミルクをたっぷり入れたカフェオレをつくり、頭をすっきりさせる。
テントの外を見てみるとガスっている。7時前、出発。よく寝たせいか足の疲れはすっかりとれている。お腹の調子も回復したみたい。やっぱり、縦走は3日目くらいでようやく身体が山に順応してくるみたいだ。
釈迦ヶ岳付近でガスがはれ、昨日と同じような快晴となる。今日も暑くなるのだろうか。根の平峠を過ぎると鈴鹿の人気スポットに入るので、人の数が多くなる。国見岳を過ぎると家族連れのハイキングが多くなる。御在所岳は観光客でいっぱいだ。本来は早めに通り過ぎるべきなのだが、毎度ここで足が止まる。
そう、生ビールが飲めるのだ。ザックを置いて、ロープウエー乗り場のレストランへ行き、生ビールで縦走完歩の前祝いだ。当然、今日はここで沈没。
4月30日(4日目)
【 天 候 】くもり
【 ルート 】御在所岳6:30―7:25 武平峠―8:20 鎌が岳 8:40―10:15 雲母峰―11:10 岳不動―11:40 近鉄湯の山駅
目が覚めると、昨日と同じですっかりガスだ。朝食は3日間同じで、こんがり焼いたトーストとベーコンエッグ、スキムミルクをたっぷり入れたカフェオレだ。基本的に、レトルトやフリーズドライの食糧は使わない。いつも、自分で調理したものを食べる。今回も一応レトルト食品は持ってきたのだが、結局使わずにそのまま持って帰る事になった。

- 美味しそうに焼けたベーコンエッグ
御在所岳はさすがに人気スポットだけあって朝6時なのに人が歩いている。武平峠に降りる道でも何組かの登山者に会う。みなさん一体何時から歩いているのだ。鎌が岳頂上でもガスは晴れず、風も強い。じっとしていると身体が冷えてくるので、そうそうに頂上を辞し、雲母峰に向かう。アカヤシオがきれいに咲いている。

- アカヤシオ
鎌が岳から雲母峰までの道は、人も少なく、アップダウンもきつくなく、歩きやすい良い道だ。こんな道ならどこまでも歩いて行けそう。雲母峰頂上を越え、ちょっと降りたところで左折し、湯の山温泉駅へ向かう。予定より早く12時前に湯の山温泉駅着。
近くの日帰り温泉で4日間の汗を流す。入浴後に、生ビール付きの昼食で〆たのはもちろんです。
4日間、たいしたアクシデントもなく無事下山することができた。レポに書くには何らかのアクシデントがあった方がよいかもしれないが、やっぱり無事に下山することが第一だ。天気も良く、楽しい4日間だった。さて、次はどこに行こうかな