2011年12月3日(土) 雨のち曇り
鈴鹿 ヤケギ谷から宮指路岳 沢登り
クライマーさん そばつる 兔夢
7:50 大石橋 → 9:05 大滑 → 10:00 宮指路岳三角点 → 10:20~11:05 休憩 → 12:00 大石橋
早朝、そばつるからメールが入った。
ー結構降ってるけどー
ー今日は決行!ー
一週間前から今日の天気予報を見続けてきた。回復に向かう様子はなくこれは間違いなく雨だなと思っていたが山行を中止する気はさらさらなかった。それどころか雨ならどうやって遡行しどうやって休憩をとるかを考えていた。僕の中では今回の山行は雨が前提だ。
中止にしない理由は、一つにはメンバー。今年あまり沢に行けなかったと言うそばつる、もう少し沢に行きたいと言うクライマーさん。寒くなって沢に行ける日はもう少ない。その中で二人に沢に行ってもらえるのはこの日が最後だ。
もう一つの理由は僕の今年の遡行回数。これまでの遡行を数えてみたら29回だった。これでは何とも切りが悪い。であと一回、雨でも行っておきたい。
そばつるとクライマーさんを迎えにいって小岐須渓谷へと向かう。雨の降り続く中、駐車地の大石橋(僕らの間では「BB記念橋」と呼ぶ)で準備。空を見ながら「本当に行くの?」とクライマーさん。「雨だからこそ行きましょう!」なんて普段は言った事のない言葉が口をついて出る。
ややあきれ顔の二人を促して出発。宮指路岳に向かう登山道をしばらく歩きヤケギ谷を横切るところから入渓。いきなり形のいい小滝が出迎えてくれる。
しばらく小滝が連続して現れる。なかなかいい雰囲気だ。沢の中にいる所為か雨脚も心持ち弱まっている気がする。
10分程楽しく歩くと前方にこれは!という滝が現れる。落差10m位だろうか。両側は立っている。
さてどうやって越えよう。滝を見ているとホールド、スタンスがありそうで左右を巻くよりも直登した方が安全そうだ。
二人にはロープを出すと言って滝の右下から取り付く。思った通りホールド、スタンスともしっかりしていて水流脇を慎重に登れば問題なく越せそうだ。
途中で二人はどうしているかと振り返るとクライマーさんがすぐ下をくっついてきていたので吃驚。流石に伊賀のくのいちは違う(クライマーさんは伊賀出身)。そばつるも負けじとその後をついてきていた。

- PC030013.JPG (65.01 KiB) 閲覧された回数 2652 回
大滝を越えるとしばらくゴーロ状。その中にきれいな滑滝が幾つか現れ目を楽しませてくれた。
沢の岩が徐々に大きくなり巨岩を幾つか越えると末広がりの7m程の滝が現れた。水流を厭わなければ直登できそうだが僕とクライマーさんは遠慮して中程にある岩棚から滝の途中に出て上部だけ楽しんだ。
そばつるに「直登!」とけしかけると彼はここぞとばかりに水流の中へ飛び込んでいって左側をみごと登りきった。なかなかやる。

- PC030028.JPG (68.23 KiB) 閲覧された回数 2652 回
水流の中を歩けるきれいな滑を越えてしばらくすると三俣らしきところに出た。三俣というともう最後の大滑のあるところだがちょっと早すぎる。ここは他の三俣だろうと思っていると右俣に大きな滝が見えた。
時間もあるしちょっと見てこようかとみんなでそこへ登っていった。するとそれは写真で見た事のある大滑滝の手前にあるチョックストーンの大滝だった。もうここまで来ていたのだ。早い。
左岸を急登してチョックストーンを巻く。ついでに上にあった滝も巻くといよいよ大滑滝のお出まし。
巾が広く階段状になった大滑滝は楽しく登っていける。しかし上部は結構立っていて一部立木を使って巻くところも。

- PC030040.JPG (66.83 KiB) 閲覧された回数 2652 回
大滑滝を登りきると沢は穏やかになり雰囲気ががらっと変わる。張りつめていた糸もほぐれてリラックスして歩けるようになる。
時折小滝が現れて楽しませてくれる。それも先ほどまでとは違いついつい遊びが入ってしまう。
登山道が横切っているところを更に奥に進んでいく。沢納めだから最後までじっくり沢を楽しみたい。
沢の分岐では水流のある方、楽しそうな方を選びながら進んでいく。そうしていくといつまでも滑床や滑滝が続き飽きない。
いよいよ水流が途切れ沢筋も途切れてわずかに灌木帯を分けていくと登山道に出た。そこを右手に進んでいく。するとどんどん下っていく。おかしいなと思ったがはっきり間違いだったと分かったのは道標が現れた時。なんと三角点はおろか馬ノ背岩よりも北側に出ていたのだ。
登山道を引き返す。やがて馬ノ背岩の広場に出、三角点に至った。どうやら適当に沢の分岐を選んで進んでいるうちに思っているところと全く違ったところに出てしまったらしい。こんなことならもう少し慎重に読んで三角点直登をすれば良かった。
三角点付近は風が強くそれも冬のように冷たい。これでは休憩する気にならない。登山道で沢まで引き返す事にした。
途中、折角だから東海展望によってみた。二人には申し訳なかったが見えるのは乳白色の空間だけだった。
登山道が沢を横切るところのすぐ脇で休憩。沢を登っている途中から雨がやんだ事も幸いして、二人にはなかなか楽しい沢だったと喜んでもらえて嬉しかった。
下山は登山道を沢靴のままで下った。当然足下が不安定でみんな何度か転んだ。そんな事も今日は何故か楽しい。
途中、登山道から大きな滝が見えた。みんな口を揃えて「あんな滝は登れない」って言っていた。しかし更に下るとそのまま入渓したところに出てハッとした。さっき登れないと上から見ていた大滝は自分たちが今朝登った滝だったのだ。やれやれ