【日付】2025年5月8日(木)
【山域】鈴鹿/釈迦ヶ岳
【ルート】石榑TN西口~赤坂谷~釈迦ヶ岳~中峠~石榑TN西口
【天候】晴れ
【同行】単独
【コースタイム詳細】TN西口7:15-スマイバー谷林道分岐8:47-赤坂谷源頭9:50(コースロス60分)-12:53県境稜線(ランチ)13:30-14:10釈迦ヶ岳14:20ー中峠15:52-林道分岐16:45-17:36駐車地
もう20年近くも前、赤坂谷を源頭まで詰めるつもりが途中撤退したことがあった。当時はGPSもなく、次々現れる枝沢に騙されっぱなし。雨にまで降られ、下山後も忍び込んだ“厭敵”に驚かされるなど散々な目に遭った。
それでも老いた頭からは嫌な記憶は消え、未知の世界への好奇心だけが増幅しがち。いつか、あの時の忘れ物を探しに…との思いが頭から離れなかった。

- 八風谷林道入り口
石榑トンネル西口。ここへ来るのも久しぶりだ。八風峠への林道入口に駐車。がっちり施錠されたゲートで一般車は入れない。(こんないい道なのに…)と愚痴りながらコンクリート舗装の林道を登っていく。最近、脈拍が乱れがちで斜度が一層きつく感じてしまう。
いつの間にか林道は八風谷と分かれスマイバー谷に沿って高度を上げていく。この谷名も面白い。近くにそんな名のピークはないし、どんな漢字をあてるのかも思いつかない。
「鈴鹿の石油王」様によると、「スマイバー谷=住まい場の谷」らしい。英語起源説では「スナイパー谷」も面白いというが、なんだか歩いてると狙撃されそうでコワイ(@_@。 いずれもかなり苦しいコジツケの感ありだが、「狭い場→セマイバ」の変化というのは如何にもありそうではないか?

- 引き返すならこの辺りで…
水木野からの林道との分岐で舗装は終わり、ダート道が中峠へ向かっている。今日はここから林道と分かれ、カシラコ谷源頭を経て赤坂谷へ向かう。目印も(もちろん踏み跡も)ほとんどなく、GPSで確認しながら植林帯を下りカシラコ谷と出会ったところにプレートが立っていた。「R421まで70分→」だって。「悪いことは言わない、引き返すならここらですよ…」ってことか?

- おなじみのヤカン
・727の合流分岐からは右俣を渡渉を繰り返しながら上流へ。右岸に林道跡のような道型が現れる。小さな乗越しを過ぎると更に広い沢に出た。赤坂谷だ。ネットでおなじみのヤカンが待っていてくれた。
さて、ここから右左岸どちらを進めばいいのか? ピンクテープが渡渉して左岸へ誘導している。源流域にしては広い川幅だが何とか濡れずに渡り対岸へ。ピンテはなぜか川筋を離れ尾根筋へ続く。30分ほど進んでさすがに不安になってGPSでカンニング。あ~、ダメだ! 西峰(?)への尾根を登ってるわ(@_@。
このまま左の斜面をくだれば赤坂谷へ復帰できそうだが、悪あがきはいけない。登ってきた尾根をリターンし渡渉地点へ。左岸沿いの植林の林床には作業用の踏み跡が続いている。こんな山奥まで植林してどうやって運び出すんだろう? と無用な心配してすぐ思い直した。この一帯、地図にない林道が張りめぐらせてある。伐採時にはさらに延伸されるのだろう。

- 下段の滝
co830ⅿあたりに立派な滝が掛かる。右岸を巻きながら見下ろすと2段の滝で上滝は岩盤を三筋になって落ちている。上下合わせば10ⅿ以上はあるだろう。こんな上流に…?と以前来たときにも驚いた記憶がボンヤリ蘇った。
前方を見上げれば樹間に県境稜線と思われる尾根と青空が広がる。co870ⅿの二俣。右俣を進んでも山頂近くに出られそうだが目の前の中尾根を登ったほうが早そうだ。

- 釈迦ヶ岳山頂はすぐそこに
標高差80ⅿの急斜面を登り切って無事稜線co950ⅿに。一息入れていると山頂方面から数名のグループが下ってこられた。八風峠辺りから三重県側に下るのだろうか? 会話の余裕もなく挨拶だけで足早に通り過ぎて行かれた。
コンビニ弁当とお茶でランチを済ませ、山頂まで行ってこよう。

- 山頂広場
山頂は無人。伊勢湾方面はボンヤリと霞んでいるが北側はスッキリ。ドーンと構えるのは竜ヶ岳だろう。その左奥に御池岳が控える。
あまり時間の余裕はないので10分で切り上げ稜線を中峠へ。歩きやすい尾根道で30分もあれば…と思ったたが読みが甘い(>_<) アップダウンもあり、仙香池で給水タイムだ。1時間以上かかっている。
休憩後、仙香山を経て中峠に16時前。往路で横切ったカシラコ谷を源頭から下る。赤坂谷源流域と違い、中峠からしっかりコース案内もあり、危険個所、難関部もなく歩きやすい。40分で林道に着地できた。舗装林道を早足で下り八風谷橋に17時半過ぎ。

- シャクナゲ
山中で出会った花はシャクナゲ、コバノミツバツツジ、アセビなどの樹花、足元のイワカガミ、タチツボスミレ、ハルジオンくらい。シロヤシオは見当たらない(まだ早いのか?)。
赤坂谷源流域は杉植林ばかりで初夏の花も少なかったが、静かな佇まいと清流、野鳥のさえずりに包まれた別世界だった。何よりも、なんとか体力が持ち、気になっていた過去の山行での“忘れもの”を探しに行けたことが他に代えがたい収穫だった。
~びわ爺