【日付】2025年1月14日(火)
【山域】鈴鹿/日本コバ
【ルート】永源寺道の駅7:50-藤川谷登山口8:05-co830撤退地点13:00-政所16:00-16:30駐車地(道の駅)
【天候】晴れ、微風
【同行】単独
△934.2m日本コバ。なんとも不思議な名前の山だ。鈴鹿エリアといっても主稜線から外れた西の端っこにドテッと鎮座した山塊。山頂一帯は火山の外輪山に囲まれたような地形で、ピークらしいピークもない凡庸な山である。
初めて登ったのは何年前だったか? 自分の山記録にかろうじて写真が数枚残っていた。2002年9月。写真だけで文章はない。山頂手前の岩場と下山した政所の茶畑などが写っている。たぶん藤川谷から夏道を登ったんだろうが、記憶はほとんどない。
その後、藤川谷の沢歩きや、別ルートからも含め数回山頂へ立っている。しかし積雪期は未踏。先日の雪が少しは残っているだろう。思い立って訪ねてみることにした。

- 藤川谷登山口
道の駅「奥永源寺-渓流の里」に駐車。支度して、いったん国道へ出て登山口へ向かう。
藤川谷右岸に登山口があり右手に川を見下ろしながら登っていく。雪は登山口と変わらない数㎝~10㎝なので登山靴のままで歩ける。登山路にはみ出す倒木やサルトリイバラの棘が邪魔。眺望は望めない単調な登りを我慢して足を進める。先行者はアイゼンの一人だけのようだ。co600ⅿの二股辺りから雪も多くなりスノーシューを装着。

- ロープが張られたヘツリ道
co700ⅿからは急斜面になり、ロープが張られたルートをトレースに案内されてトラバース気味に回り込む。左の藤川谷に10ⅿほどの滝がかかる。ここからはほとんど垂直に近い岩壁だ。地図にある「奇人の窟」の確認も頭にない。雪に埋まったロープを掘り出し、足元の雪を蹴散らしてホールドを確認しながらの登高だが、スノーシューが絡んで危ない。面倒でもここはシューを脱ごう。スノーシューとストック、お助けロープで両手が塞がるが、慎重に足を運び何とかco800ⅿの台地に登りついた。
こんな岩場あったかなあ? 20年以上も前の記憶をたどるが、思い出せるはずもない。
とにかくひと休みだ。もう正午を回っている。途中で考えていた台地周回分岐に11時半までの予定は、もうとっくにオーバーしている。
山頂と政所へのルート分岐に12時半。山頂へはここから30分で行けるだろうか? 13時を撤退リミットに再設定。
山頂付近は火山の外輪山のようにco900ⅿほどの尾根が藤川谷源頭を囲んでいる。その一番南側に三角点があり点名も「日本コバ」。「コバ」は平坦な地形を表わす「木場」だろうが、「日本」の由来はわからない。

- 源頭域にはハート池も
分岐から源頭部に下り、少し登り返すと山頂と・862ピークの鞍部。ちょうど13時だ。山頂へはあと標高差100ⅿほどだが、往復で1時間以上かかりそう。帰りは急崖の往路はゴメンなので政所ルートの予定。いずれにせよ時間の余裕はそんなにない。
「よし、帰ろう!」 結論はすぐ出る。樹木越しに山頂へ挨拶してから、来たばかりの踏み跡を引き返す。30分足らずで政所への分岐へ。このルートにもスノーシューのトレースが1人分。これなら安心だ。あまり時間はないがパンとコーヒーで腹ごしらえだ。

- 衣掛山
15分でランチを終え尾根伝いに衣掛山870ⅿへ。ここから右へ、・828の南面を巻くルートは急斜面のヘツリもあり要注意だ。ここまで尾根の小さなアップダウン程度でなかなか高度が下がらない。・828といえば折り返し点とほとんど同じ標高だ。ここからは急傾斜になりそうなので歩きやすいようにシューを脱ぎ壺足に。
おっと、ヤバイ! と思ったとたん足元の雪が崩れ滑落! 幸い3ⅿほどで止まり命拾いだ。油断してはいけない。気を引き締める。

- 政所の記念茶樹
植林の中を下り、200ⅿごとのpostプレートが1/14となると政所ルートの起点だ。県指定の自然記念物(平成14年)の茶樹畑に降り立つ。20年前の写真にあった茶樹と説明板がそのままだ。
集落には16時を少し回ったが「撤退」の判断は正解だっただろう。日没迫る舗装道路をトボトボ歩き、車を停めた道の駅へ。
今回も目標のピークには届かずの消化不良山行となった。蛇谷ヶ峰(1/5)、三重獄、湖北武奈(12/30)に続いて3連敗。積雪期は行程が読みにくいのは仕方ないが、足腰の弱体化は自覚以上かもしれない。昔の自分はもういないのだから、今の自分に合った山遊びを大切にしたい。
~びわ爺