【 日 付 】2025年1月16日
【 山 域 】高見山地
【メンバー】tsubo
【 天 候 】曇りのち晴れ
【 ルート 】福本登山口ー八丁平ー三峰山ー平倉峰ー三峰山ー新道峠ー八丁平ーゆりわれ登山口ー福本登山口
「奇跡だ!」
思わず叫んだ。こんな光景は見たことがない。
暗い中登って良かった。寒い中待って良かった。
真っ白な霧氷の木の背後に広がったのは、朝日に照らされて赤く染まった霧だった。
今年の初登山、迷うことなく三峰山にした。去年の最後の登山も三峰山だった。
うちから一番行きやすい霧氷や雪がある山というのがその理由だが、なだらかな稜線歩きが好きだ。
今年は雪が多いらしい。スノーシューで歩けそうだ。
前夜車中泊した道の駅飯高駅を4時に出て、福本登山口に向かう。せっかくスタッドレスにしたのだが、登山口まで凍結していなかった。
福本登山口を5時に出発する。夏なら明るいこ時刻も今は真っ暗だ。晴れていれば月夜のはずなのだが。
この時期の三峰山は霧氷で多くの人が訪れる。
何か私らしい登山にしたいなと思ったときに考え付いたのが、暗いうちから登って八丁平で朝日に染まる雪原を見るというものだった。
八丁平は南に開けているが、左端から昇るご来光が見えるかもしれない。ご来光はだめでも、朝日に輝く雪原が見られるのではないだろうかと思ったのだ。
6時半に八丁平に着く。あたりは霧に覆われていた。
思ったより雪は少ない。風で吹き飛ばされたようだ。
何しろ寒い。風が当たらない木陰で温かいものを飲んでその時を待つ。
7時になっても霧は晴れず、朝日も朝焼けも無理そうだった。
何のために暗いうちから登ったんだろう。寒い中待ったんだろう。
あきらめてスノーシューをつけようとした時だった。
ふっと顔を上げると、霧氷の背後が赤く染まりだした。
えっ!?慌ててカメラを持って木陰から飛び出す。
霧氷の背後の霧が朝日に照らされて赤く染まったのだ。
こんな景色は見たことがない。ただただこの奇跡とも思える光景に見入った。
手を合わせる。
ありがとうございました。
スノーシューを付けて三峰山へ、さらに東に向かい平倉峰に行く。前日までのトレースは消えている。まっさらなふかふかの雪の上にスノーシューのトレースがついていく。モノトーンの霧氷の森が素晴らしい。
平倉峰に着いても展望はない。少し下がった風が当たらない場所で食事にした。
三峰山に戻ると数人の登山者と会った。「今日は午後から晴れるそうですね。」と言って下って行った。
私は今度は西の新道峠に向かった。今日の目的の一つはスノーシュー歩きを楽しむことだ。できるだけトレースを外してふかふかの雪の上を歩く。
新道峠を往復して八丁平に戻ると青空が広がってきた。やっぱり午後から晴れるんだな。
朝見た霧氷の背後には青々とした台高の山並みが広がっている。数人の登山者が休んでいる。
あの景色は幻だったのだろうか。
ゆりわれ登山口に向かって下る。
雲の下に高見山が見える。白く輝いて神々しい姿だ。
しばらく登っていないな。今年は大きな霧氷が期待できそうだ。
急に高見山に登りたくなった。
暗いうちから登ったからこそ見られたあの奇跡の景色。
長時間歩いたからこそ見られた青空。
霧氷に雪。今年初めてのスノーシュー。
私らしい山歩きができた。
ありがとうございました。
今年も素晴らしい山歩きが始まった。
tsubo