【 日 付 】2024年12月6日
【 山 域 】大峰
【メンバー】tsubo
【 天 候 】曇り
【 ルート 】前鬼ー太古の辻ー深仙宿ー釈迦ヶ岳ー深仙宿ー太古の辻ー前鬼
私は毎年のように前鬼から釈迦ヶ岳に登っている。だが、今年は国道169号線が6月末まで通行止めだった。夏は暑いから涼しくなってから行こうと思ったが、なかなか行けないでいた。
前鬼の宿坊の小仲坊には土日だけ五鬼助さんが大阪から通っている。五鬼助さんに会いたい私は釈迦ヶ岳に行くなら土日と決めていた。だが、もう12月。土日にこだわっていたら今年はいけないかも知れない。お天気が良さそうな6日木曜に行くことにした。
前鬼の林道のゲートを6時過ぎに歩き出す。晴れている。今日は風が強い予報だが、霧氷は見られるだろうか。最近は天気が良く乾燥しているから晴れたら霧氷はできないかもしれない。やっぱりこの時期は霧氷が見たい。
小仲坊の行者堂で般若心経を唱えて出発する。1年半ぶりの道だ。
階段が出てくる。一段目に座って休憩を取る。いつものことだ。ここから見る景色が好きだ。
急な登りが続く。一人で登ると、どうしてもその時抱えていることに気持ちが行きがちだ。周りの景色にも目が行くが、自分と向き合う時間にもなる。
二つ岩に着くとほっとする。ここからはトラバースの道が多く、傾斜が緩やかになる。
太古の辻は風が強いだろうな。あまり風が強かったら引き返そうかしら。また改めて土日に来るとか・・・とちょっと弱気になる。
太古の辻に着くと曇っていて、風が強かった。少し先の岩陰で休憩にする。
稜線には霧がかかっている。霧氷ができているかもしれない。
都津門を過ぎると小さな霧氷が出てきた。うれしくなった。足取りが軽くなる。
少しずつ霧氷が大きくなる。
今日のお釈迦様はどんなお姿だろう。お釈迦様の前に立つまで下を向いて歩く。
台座の前で顔を上げる。
少しだけ霧氷がついたお釈迦様が微笑んでいらっしゃった。手を合わせて般若心経を唱える。ありがとうございました。
セルフで写真を撮ろうとあれこれやっていると二人連れの登山者が登ってきた。写真を撮り合いながらお話する。彼らは十津川村の太尾の登山口から登ったそうだ。
「どちらから来たんですか?大阪ですか?」
「静岡です。僕は静岡市で彼女は富士宮市。」男性が答える。
「静岡ですか。ずいぶん遠くからですね。静岡なら沼津に三百名山を達成した友人がいます。」
「もしかしてごろうさんですか?」
「えっ!ごろうさんのお知り合いですか?」
なんとお二人は山友達のごろうさんの友人だったのだ。ごろうさんとはミクシィで知り合って、釈迦ヶ岳を一緒に登ったことがある。数年前には護摩壇山もご一緒した。急に親しくなって一緒の写真を撮ったりした。
「きっとごろうさんもびっくりするわね。これはお釈迦様がくれたご縁ですね。」
単独の若い男性が登ってくると、二人は下山して行った。その男性とも少し立ち話をして下山する。
霧氷を愛でながらゆっくりと下っていると、先の男性が軽快な足取りで追い越して行った。
深仙宿に着く。ランチにしようと思って避難小屋に入ると、山頂で会った若い男性が休んでいた。お互いにカップ麺を食べながらおしゃべりする。
大阪から来たというその男性は今年1月に友人に誘われて金剛山に登ったことがきっかけで登山を始めたそうだ。すっかり登山にはまってしまったそうだ。ほとんど単独だそうだ。
子供が二人いるそうで、私が以前子供と登山をしていたことを話すと、興味深く聞いてくれた。地図は持ってきた方がいいとか、登山計画書を出すことなどをアドバイスした。
太古の辻に戻ると、風は収まっていた。12月の平日で誰にも会わないかもしれないと思ったが、3人の方に会ってお話して思いがけず楽しい時間を共有することができた。登りよりも軽やかな気持ちになっている。
やっぱり釈迦ヶ岳に登って良かった。お釈迦様に会えて嬉しかった。
小さいけれど今季初の霧氷に出会えた。
素敵なご縁もできた。
登っている時と自分の気持ちが大きく変わっていることにびっくりする。感謝の気持ちでいっぱいだ。
ありがとうございました。
合掌
tsubo