satoさん、こんにちは。
久しぶりにsatoさんらしい文章を読んでうれしくなりました。
横山岳、初めて行ったのは5月の花の季節。そして今年は残雪の横山岳をご一緒しましたね。
satoさんにとって、思い出の多い、大好きなお山の一つですね。
秘密の風景への旅が始まるのだと胸が高鳴る。
何度も訪れている山でも季節が違い、花に詳しい方とご一緒、いままで知らない横山岳の表情に出会える期待に胸が膨らんでいるようですね。
どのお花もちいさくて控えめなのだけど、目を近づけて見ると、うつくしい宝石のようでうっとりとなる。
小さすぎる花って、よくよく見ると、思いがけずに美しかったりするものですね。
つぼみは金魚の赤ちゃんのようだ。
かわいらしさが伝わってきます。
日本の秋の風情を描いているようで、ほてったからだに涼風が立つ。
いやあ、素敵な表現が続きますね。
草むらを覗き、Kさんに草花についていろいろ教えていただきながらゆっくりと歩いていると、たくさんの煌きに気づかされる。
この時期の横山岳に、こんなにも様々なお花が咲いていたとは。
薄紫色の花を段々と車状に咲かせているのはシソ科のクルマバナ。似た花にはミヤマトウバナがある。
枝分かれした茎の先に白い花をたくさんつけているのはオトコエシ。黄色い花のオミナエシより逞しいか?
4個の萼片をくるりと外巻きした愛らしい淡紫色の花はクサボタン。
青紫色の細くて長い花弁をくねくねと躍らせている花はシデシャジン。シデとはしめ縄や御幣、玉串につけて垂らす紙のこと。
斜面には、長く伸びた茎に二つずつホタルブクロを細長くさせたような形のピンク色の花を咲かせているタニジャコウソウも見られる。
鮮やかな朱色のフシグロセンノウにも出会えた。越前の越坂峠で教えていただいた妖艶なお花ハグロソウも咲いている。
そして足元には、ウマノミツバ、チヂミザサ、ナベナ、ヨツバムグラ、そして名前の分らないちいさな花ばなが続いていく。
お花の名前と特徴をお聞きしながら、これまで見過ごしてきたものの多さを思う。
本当に花に詳しい方とご一緒させていただくと、世界が変わりますね。
知らないと、気づかず通り過ぎてしまいそうです。
9月半ばにいろいろな花が咲くなんて思いもしませんでした。
花は、人間に見てほしいとかきれいに咲こうとか思って咲いているのではなく、ただただ一生懸命に生きて花を咲かせている。
花の名前を知り、その名を呟くと、一生懸命に生きているその花のこころを感じるような、
その花とわたしが繋がるようなあたたかな気持ちになる。その花についてもっと知りたくなる。
そして、いのちを育む山への思いがますます深まっていくのを感じる。また、その日の山旅がきらりと印象づけられる。
そうですね。どの花にも名前がついていて、って、それは人間がつけたんだけど。花たちは自分たちがどんな名前で呼ばれているかなんて知りませんね。
名前で呼ぶのは人間だけでしょう。
花だけでなく、いろいろなものの名前を知ることで、そのものにたいする愛着がわく、名前を付けることを考えた人間の感性ってすごいなあと思います。
横山岳はブナが美しい山ですね。
5月に行った時の印象を「大峰、台高のブナは大木が多いが、ここのブナは細いので、森が明るい。まるで、ブナの海に飛び込んでいくようだ。」と書いています。
花の多い登りの道、ブナの森の広がる下りの道。
横山岳のいろいろな表情に出会えたんですね。
そして暮らしている土地に思いをはせる。
本当に豊かな山旅だったんだなあと思います。
私は8月の白山以来山に行っていません。1か月半以上間が空くことは滅多にないのですが。
でも、こんなレポを読むと、私にとってのおなじみの山の新たな表情を探しに出かけたくなります。
花の名前はなかなかわからないけれど、心に残る小さな花に出会えたらうれしいです。
名前がわからない花、どうせ人間が勝手につけたんだから、自分だけの名前を付けてもいいかななんて思ったり。
美しい花たちに彩られた想像力をかきたてられるレポをありがとうございました。
tsubo