【 日 付 】2024年7月26日、27日
【 山 域 】 御嶽
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】開田登山口>開田道7合目>開田頂上(三ノ池)>継子岳Ⅱ峰>継子岳>五ノ池>賽の河原トラバース道>三ノ池避難小屋宿泊>賽の河原小屋>摩利支天乗越し>摩利支天山>三ノ池>開田道>開田口
7月18日に梅雨が明けて最初の週末は蜂刺されのアクシデントで流れてしまいました。次週は天候も良さそうですが、体調はイマイチです。しかし、そんなことを言っていたら短い夏は終わってしまいます。
7月26日から一泊で御岳継子岳に登ることにしました。
前日の夜は木曽の大桑村スポーツ公園で車中泊して翌朝に開田登山口に向かいました。6時過ぎに登山口手前の駐車地に車を止め出発しました。登山者用Pは登山口を過ぎたところなのですが、時間的に大して違わないし林道の花見もできるので無駄ではありません。
駐車地にはウツボグサやムラサキツメクサが咲いていたし
林道を進むとホタルブクロに
角(拒)を突き立てたオダマキも咲いていました。
細長い集合花を付けたクガイソウなど2千m以下を彩る花々がみられました。
6時27分、登山口に着いて登山届を出そうとしましたが、ペンが無かったのでそのまま出発。自宅を出る前に決行するかどうか直前まで迷っていたのでネットの届も出していません。
登山道に入ると笹の斜面をジグを切りながら登り広い苔の森に出ます。滑りやすい木橋に注意しながら苔庭を抜けると左の尾根に出てホッとします。
緩やかな尾根は7合目まで延々と続きます。尾根を少し進んだところに大岩が出てくるので帰りの目印にもなります。
尾根で花は殆ど見られませんが、6合目付近ではツルリンドウの小さな花が見られました。
後は笠の大きなキノコとか見るものは多くありません。
6合目の標識を過ぎると
ゴゼンタチバナが出てきました。この花だけは沢山見られますが,チョット地味で役不足の感もあります。何も無いよりはましかな。
9時21分、7合目に着きました。ここからは小さなガレ谷に沿って見通しも効かないところをゴソゴソと登っていきます。ガレ谷の両岸に付けられたルートを登っていきますが、終盤は谷中を直接登ります。
何もなかったルートにキバナシャクナゲが出てきました。
9合目でポンと開けたところに飛び出すと陰鬱だった気分も晴々します。ルートの方は夏草がかぶって踏み跡が不鮮明になりますが、注意して行けば見失うことはありません。
露岩がゴロゴロするところに出るとますます見通しが良くなりました。岩の上には白いペンキマーカーが付いていて多少ガスっても大丈夫です。
ここはチングルマが咲き乱れるお花畑でもあります。
ミヤマキンバイにコイワカガミ、アオノツガザクラも咲いていて夏山に来たことを実感できます。夏山に咲いているのはどれもお馴染みさんばかりで気の置けない仲間に再開したような安堵感に包まれます。
11時半に開田頂上となる三ノ池に着きました。ランチを済ませたら避難小屋の中で横になって休みたい所ですが、前日のように午後から雷雨になったら困るので食事を済ませたらすぐに出発して継子岳に向かいました。
継子岳には三ノ池、四ノ池を反時計周り登りました。
四ノ池の沢を渡る時に給水して夜と翌朝の食事に使います。
四ノ池にはミヤマダイコンソウやチシマギキョウが見られます。
沢を渡って崖の方に行くと四ノ池から直接落ちていく幻の滝が見られます。
継子Ⅱ峰へはアルペンチックな岩場を登っていきます。剣が峰のお鉢巡りが通行規制でできなくなって以来ちょっとした岩場はここだけです。反対周りの登山者が結構降りてくるけど二ノ池小屋に泊まるのだろうか。あるいはロープウェイで今日中に下山するのだろうか。弾丸登山は事故の元、気を付けてね。
Ⅱ峰頂上のステンレスの社の横にはアルヤマ天と摩利支天の石柱が立てられています。仏教の守護神は修験道でも大事な神様として祀られています。
継子Ⅱ峰と本峰の間は広い砂礫の平地が広がっています。
そこにお目当てのコマクサが沢山咲いています。保護のためルートを仕切るロープの外には出られませんが、仕切りのすぐ横にも沢山咲いているので心配いりません。

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コマクサと同様に保水力のない過酷な環境で育つチシマギキョウも負けていませんが、コマクサはより過酷なところに生えています。
継子岳の社に安全祈願して五ノ池に向かいましょう。
五ノ池手前のザレ地にはオンタデばかり咲いているように見えますが、下の方をよく見ると何やら白い花が見えるので近づいてみるとハクサンイチゲが咲いていました。前日の雷雨で花弁を飛ばされたのか残念な姿になっていました。
西側の斜面にはコマクサも咲いています。下の方には継子岳でも一番の密生地がありますが、仕切りの保護ロープから離れていて写真には撮れません。
今年は雨が少なかったのか五ノ池はほとんど干上がっていました。この辺りに営巣している雷鳥も出てきませんでした。
三ノ池の西側のトラバース道に入るとヨツバシオガマやシナノオトギリやミヤマダイコンソウも咲き誇っていました。
三ノ池はトラバース道から見下ろすのが一番映えます。
三ノ池の端に龍神の石像が置かれています。この池にも龍神伝説があるようです。避難小屋のほうは今日も貸し切りで静かに寝られました。明日は、摩利支天だけ登って下山しよう。
御嶽二日目の朝を迎えました。東の空には厚く雲が垂れていて日の出は望めません。雲が切れているところは太陽より右側でした。
朝5時半、シュラフなど不要なものは小屋に残して出発しました。
ガレルンゼを登って昨日と同じトラバース道に出たら二ノ池方面に向かいます。
スイカズラの仲間のオオヒョウタンボクがツインズで咲いています。
途中ガレ谷を渡ります。滑落の心配はさほどありませんが、上からの落石が心配です。
賽の河原避難小屋の上に出ました。剣が峰が正面に見えますが、二ノ池からお鉢巡りで登るコースは立ち入り禁止のままですから一般コースで往復するしかなく最近は行ったことがありません。御嶽講のお参りに来た訳ではないので今日も剣が峰は止めておきましょう。
反対側に見える摩利支天が今日の目標です。
賽の河原小屋から真っすぐに登ったところが摩利支天乗越しです。ここから尾根を西へ進めば摩利支天に着きます。
以前は摩利支天に向かう人は多くなかったが、剣が峰のお鉢巡りが出来なくなってこちらへ来る人も増えた。
途中に一か所だけハクサンイチゲが咲いていました。昨日見たものより花弁が多く残っていて奇麗でした。
左の方に継母岳が見えますが、ここも立ち入り禁止区域を通らねばいけないので私が生きている間に行くことは無さそうです。
ほどなく摩利支天に着きました。
遠く見える山並みは乗鞍だっけかな。
摩利支天乗り越しまで戻って2,3分で登れる展望台にも上がりました。
避難小屋に戻ったらシュラフを丸め荷物を詰め込んで開田尾根を下りました。
下り始めた附近で見た白いペンタグラムはツマトリソウ。
登ってくるとき見落とした8合目標識にはシャクナゲがかぶり気味。
登山口付近の鳥居の下に水場があるので顔と手を洗いついでにシャツも脱いで身を清めました。さっぱりした気分で駐車地に戻ると、まだお昼前でした。
開田道は地図で見ると随分距離があって大変そうですが、アップダウンは殆んどなく体力的にも時間的にも楽に登れます。熊が出そうな雰囲気はありますが、今まで出会ったことはありません。
週末だというのに今日も出会ったのは一人だけという寂しさで人嫌いなヤブコギストにもお勧めの隠しコースです。