【加越国境】大聖寺川菅倉沢から菅倉山へ

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Re: 【加越国境】大聖寺川菅倉沢から菅倉山へ

by 山日和 » 2024年8月15日(木) 23:50

satoさん、どうもです。

毎日、毎日、「暑い、暑い」の繰り返しですね。

最高気温が体温より高いのがあたり前になってしまいました。

菅倉山の名は、昨年の春シャクナゲの花咲く頃、千束尾根から小大日山高倉山へと向かう時、九谷焼の里の駐車場で出会った登山者からお聞きして知りました。
何年か前に登山道が拓かれたシャクナゲ林が続くお山なのですね。


そうでした。地図にも名前がないし、それまでまったく知らない山でした。

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少し速い水流にふらつきながら大聖寺川を渡ると、あっと息を呑んで足が止まってしまいました。
滑らかな岩肌を滑り落ちるやさしい流れとうつくしいラムネ色の淵。夢のような始まりでした。


出合であっと驚くという感じでしたね。これは期待しかない。 :D

夢のような光景はその後も続きましたね。谷幅いっぱいに広がるナメ、大きな釜を持つ滝、そしてまたナメ・・・。びっくりしました。

いきなり現れたパラダイスのような風景に度肝を抜かれました。 :lol:


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左俣に入ってからも、うつくしいナメ床や小滝にため息の連続。
まわりがヤブっぽい林相でも、苔むした岩と澄んだ空気を閉じ込めた白い流れが続く谷は、しみじみとうつくしかったです。
岩にはイワタバコもたくさん咲いていましたね。


もう少しスッキリしていればというところだったけど、それでも十分満足できる渓相でしたね。
イワタバコも花束のようにかたまって咲いていて、見応えがありました。

岩陰で見つけた、ぷくっとした淡いピンク色がかった白いつぼみをつけた草は、やはりアケボノシュスランでした。

そうでしたか。初めて見たかも。見ていてもスルーしてたけど。 :mrgreen:

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15mの滝は、確保していただき登ることが出来てうれしかったです。
年々、ずぶ濡れになりたくない気持ちが強くなってきているのですが、滝を登るのはやっぱり楽しいですね。

上段も登れそうだったけど、高さがあるので安全第一。

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源頭の林床はササヤブでしたが、谷筋はそれほどでもなかったので助かりました。

ヤブの内に入らない程度のヤブだったので楽勝でしたね。

でも稜線に出ると尾根芯も斜面もササとシャクナゲのヤブ。山頂までの数十mに時間がかかりました。

あれは久し振りに骨のあるヤブでした。短くて助かった。 :D

汗ダクダクになり、よたっと飛び出た山頂は、灼熱の地でしたね。ゆっくり眺望を楽しみながらのお昼ご飯は不可能でした。
すぐ下が涼し気なブナ林の尾根で、快適に休憩出来てよかったです。


ずっと山頂のような感じの尾根かなと思ってたので助かりましたね。

食後、あらためて立った山頂からは、白山は雲に覆われていましたが、3年前に出会い魅了されるようになった竹田川と大聖寺川流域の山やまが、
白い雲が浮かぶ夏空の下に青く輝いていて深い感慨に包まれました。

まわりを自分が歩いて来た山々に囲まれてると思うと感慨深いですね。
尾根やピークもただ歩いただけではなく、深く刻まれた谷を辿った末に立ったピークだと思って見ると、思いも深まります。


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菅倉山は、白山へと至る稜線上の山。
私も、昨冬、富士写ケ岳から小倉谷山に向かう途中のジャンクションピークから見つめた風景を思い出していました。

あの時に何にも思わずボーっと眺めてたけどね。 :mrgreen:

下りは、九谷焼の里への北尾根も気になりましたが、・802手前の鞍部から谷へ。結構な急斜面でしたね。

楽に歩くなら尾根下り一択だけど、車の回収が大変なのと、なんせあの暑さでは尾根を歩く気がしません。

右俣の本流に出てもしばらくはヤブっぽく、ナメが現れた時は歓声をあげてしまいました。ほんとうに見事なナメの饗宴でしたね。

いつ始まるのかと思ってたけど、来た来たって感じでしたね。延々と続くナメは素晴らしいのひと言でした。

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左俣と合流しても、楽しみは続くと知っています。最後までうつくしいというのはうれしいですね。

登りで堪能したパラダイスをもう一度味わえるのはいいもんです。時間が押してのんびりできなかったのがちょっと残念でしたが。

でも、最後の最後でバタバタ劇。車道に出た途端にアブに襲われるとは。
急いでネットを被り、早足で車へと向かい始めた時、山日和さんが足をひきずっているのに気づきました。
谷では、ヒタヒタと歩かれていたので、足に痛みがあるとは全く気づきませんでした。すみません。
痛みは治まりましたか?心配です。

あのアブの総攻撃には参りました。もう少し早い時間ならマシだったかもだけど、夕方は特に活発になりますね。この時期の北陸の谷では不可避な歓迎です。
登りの途中から左のふくらはぎが張ってる感じはあったけど、下り出してから痛みが出だして、二俣に出てからは引きずるような感じでした。
整形外科へ行ったら特に異常はなく、筋肉の軽い損傷ということで湿布をもらっただけでした。
ようやく痛みが引いてホッとしたところ。 :D

菅倉山は標高923.8m。1000mに満たない山のちいさな谷には、こんなにも素敵な風景が展開していたのですね。
菅倉山の山頂から眺めた加越の山やまが浮かんできます。緑の山襞に私の知らない輝きの数々を感じます。
私たちが分け入ることが出来る谷や尾根はどこだろう。これから、どんな谷に、どんな尾根に出会うのだろう。
ドキドキします。


まだまだ歩けるところは無限?にありそうですね。
歳を取ってもグレードを下げればいくらでも楽しめる谷があるでしょう。

              山日和

Re: 【加越国境】大聖寺川菅倉沢から菅倉山へ

by sato » 2024年8月12日(月) 21:06

山日和さま

こんばんは。
毎日、毎日、「暑い、暑い」の繰り返しですね。
少しの間、山はおあずけなので、暑い部屋の中で、扇風機の生暖かい風にあたりながら、
掬い上げてきた爽やかな谷の風景を振り返っています。

8月最初の週末は菅倉山(「すげくら」と読むのですね)の菅倉谷へ。
今シーズン、陶石山の千束川に続き2つ目の大聖寺川流域の谷ですね。
菅倉山の名は、昨年の春シャクナゲの花咲く頃、千束尾根から小大日山高倉山へと向かう時、
九谷焼の里の駐車場で出会った登山者からお聞きして知りました。
何年か前に登山道が拓かれたシャクナゲ林が続くお山なのですね。

少し速い水流にふらつきながら大聖寺川を渡ると、あっと息を呑んで足が止まってしまいました。
滑らかな岩肌を滑り落ちるやさしい流れとうつくしいラムネ色の淵。夢のような始まりでした。
夢のような光景はその後も続きましたね。谷幅いっぱいに広がるナメ、大きな釜を持つ滝、そしてまたナメ・・・。びっくりしました。
左俣に入ってからも、うつくしいナメ床や小滝にため息の連続。
まわりがヤブっぽい林相でも、苔むした岩と澄んだ空気を閉じ込めた白い流れが続く谷は、しみじみとうつくしかったです。
岩にはイワタバコもたくさん咲いていましたね。
岩陰で見つけた、ぷくっとした淡いピンク色がかった白いつぼみをつけた草は、やはりアケボノシュスランでした。
こんなところにひっそりと生息しているとは。

15mの滝は、確保していただき登ることが出来てうれしかったです。
年々、ずぶ濡れになりたくない気持ちが強くなってきているのですが、滝を登るのはやっぱり楽しいですね。
この夏初めてのヤマジノホトトギスにも出会えてにっこり。
源頭の林床はササヤブでしたが、谷筋はそれほどでもなかったので助かりました。

でも稜線に出ると尾根芯も斜面もササとシャクナゲのヤブ。山頂までの数十mに時間がかかりました。
汗ダクダクになり、よたっと飛び出た山頂は、灼熱の地でしたね。ゆっくり眺望を楽しみながらのお昼ご飯は不可能でした。
すぐ下が涼し気なブナ林の尾根で、快適に休憩出来てよかったです。

食後、あらためて立った山頂からは、白山は雲に覆われていましたが、3年前に出会い魅了されるようになった竹田川と大聖寺川流域の山やまが、
白い雲が浮かぶ夏空の下に青く輝いていて深い感慨に包まれました。3年前にハンノキ谷から丈競山に登り、なんていい山なのだろうと感激し、
一昨年は、小倉谷から小倉谷山、大内谷川から火燈山、昨年は、簾滝谷から富士写ケ岳、水上谷から丈競山に登りました。
積雪期は、龍ケ鼻ダムから火燈山小倉谷山、大内から富士写ケ岳火燈山を周回しましたね。
訪れるごとに、いろいろな発見があり、感動に包まれ、増々魅了されていきます。歴史も興味深いです。
菅倉山は、白山へと至る稜線上の山。
私も、昨冬、富士写ケ岳から小倉谷山に向かう途中のジャンクションピークから見つめた風景を思い出していました。

下りは、九谷焼の里への北尾根も気になりましたが、・802手前の鞍部から谷へ。結構な急斜面でしたね。
右俣の本流に出てもしばらくはヤブっぽく、ナメが現れた時は歓声をあげてしまいました。ほんとうに見事なナメの饗宴でしたね。
左俣と合流しても、楽しみは続くと知っています。最後までうつくしいというのはうれしいですね。

でも、最後の最後でバタバタ劇。車道に出た途端にアブに襲われるとは。
急いでネットを被り、早足で車へと向かい始めた時、山日和さんが足をひきずっているのに気づきました。
谷では、ヒタヒタと歩かれていたので、足に痛みがあるとは全く気づきませんでした。すみません。
痛みは治まりましたか?心配です。

菅倉山は標高923.8m。1000mに満たない山のちいさな谷には、こんなにも素敵な風景が展開していたのですね。
菅倉山の山頂から眺めた加越の山やまが浮かんできます。緑の山襞に私の知らない輝きの数々を感じます。
私たちが分け入ることが出来る谷や尾根はどこだろう。これから、どんな谷に、どんな尾根に出会うのだろう。
ドキドキします。

今回も、ゆたかな沢山旅をありがとうございました。

sato

【加越国境】大聖寺川菅倉沢から菅倉山へ

by 山日和 » 2024年8月09日(金) 23:18

【日 付】2024年8月3日(土)
【山 域】加越国境 菅倉(すげくら)山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】sato、山日和
【コース】駐車地7:30---7:40入渓点---9:00大滝---11:45加越国境稜線---12:15菅倉山13:50---14:10右俣下降点---17:05本流
     ---17:30駐車地

 加賀の山でシャクナゲと言えば真っ先に挙がるのは富士写ヶ岳である。そして最近人気沸騰の感があるのが陶石山だ。
今回訪れたのは数年前に登山道が拓かれて売り出し中の菅倉山である。シャクナゲの季節ではないが、加越国境稜線上
にあるこの山を谷から目指した。

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 大聖寺川本流を渡って菅倉沢に入る。出合付近の本流は美しい淵が広がり、菅倉沢は滝とも呼べないような小さな落
ち込みで本流に注いでいる。実に期待を抱かせるスタートだ。
 いきなり目に飛び込んできたのは1mほどの小滝の奥に続く、谷幅一杯に広がる美しいナメである。
これはとんでもない名渓なのではないか。こんな谷があまり知られていないのが不思議なぐらいだ。
続いて現れたのが広大な釜を持つ10mの美瀑。右岸から巻き上がると5mの斜瀑の先にもナメが続いた。
これは大当たりの谷だと思わず頬が緩む。


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 これがずっと続けば誰も放っておかない谷のはずだが、さすがに中だるみもあり、ところどころ伐採後のヤブっぽい
区間も出てきて、そうそう美味しい話はないと思わせられる。
それでも苔むした岩と美しい流れを彩るイワタバコの群落は、十分に目を楽しませてくれた。

 中盤に出てくるこの谷最大の15m滝は、下から4分の3ほど直登してロープを出す。最上段は行って行けないことはな
さそうだが安全を期して右から巻き上がった。
 その後も随所に小滝やナメ滝が現れたが、やや凡流の部分と流倒木が谷を覆う場面もあり、手放しで喜べないのがや
や残念というところか。


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 源流に近付くと両岸にブナが目立ち始めるのがこの谷の美点だろう。
水はなかなか切れず、谷芯はヤブもないのでまずまず快適な詰めと言えるだろう。
 ほとんど水がなくなっても黒い滝が立ちはだかって、最後まで抵抗を見せる。
最後の滝を左から巻くところでヤマジノホトトギスが目を和ませてくれた。

 ほぼヤブ漕ぎなしで加越国境稜線に詰め上がった。いつもなら稜線に出れば一丁上がりなのだが、この稜線には踏み
跡すら存在しない。山頂は間近だが、ササとシャクナゲの激ヤブとの格闘が始まる。
下界では最高気温が40℃にもなろうかという日にヤブをかき分けている自分がおかしい。しかしそれも少しの我慢。
ややヤブの背が低くなったと思ったら、広く刈り込まれた923.7mの菅倉山頂(三角点菅倉)に飛び出した。
日を遮るもののない山頂はたまらなく暑い。


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 展望を楽しむのは食後にして、ランチ適地を探して登山道を下る。少し歩いたところでブナ林に入ったので、道の
真ん中にシートを広げた。このクソ暑い日に登ってくる酔狂もいないだろう。
ブナ林の中は嘘のように涼しく、快適なランチタイムを楽しむことができた。

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 食後、空身で再び山頂に向かう。展望は素晴らしく、この2年ほどの間に歩いた丈競山や浄法寺山。越前甲から大日
山、小大日山から高倉山への稜線、千石原山やその山々に刻まれた水上谷、中ノ又谷、千束川といった谷が手に取る
ようにわかって感慨深い。
 そしてこの山頂から小倉谷山へと続く加越国境稜線の積雪期に思いを馳せる。
去年、富士写ヶ岳から小倉谷山へ周回した時にランチタイムを取ったジャンクションピークからこちらを眺めていた。
あの時はその視線の先の山頂に立つとは思いもしなかった。

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 登山道は北に向かって延び、九谷焼の遺跡付近の休憩所に続いているが、これを辿ってしまうと長い車道歩きを強い
られる。それを回避して、P802m手前の鞍部から菅倉沢の右俣支谷の源頭に飛び込んだ。
 強烈な急傾斜を転げるように下る。実際には転げないよう、年寄りのように(年寄りなのは事実だが)一歩一歩慎重に
進んだ。標高差200mほど下ったところでようやく右俣の本流に到着。途中で片足のチェーンスパイクを失くしてしまった。

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 しばらくは平凡な流れが続くが、途中から見事なナメの饗宴が始まった。ナメの規模感から言えば左俣をはるかに凌駕
するだろう。美しいナメを幾度も振り返り見ながら、ヒタヒタと進む。
できるだけ水流沿いを進んだが、左足のふくらはぎが痛み出してきたのと時間が押してきたのとで、途中の連瀑帯を省略
してしまったのが少々心残りだ。
それに、午後の遅い時間であまり光が届かず、少し薄暗い感じになったため本来の美しさを減じてしまったのが惜しい。
右俣を登りに取って、明るく美しいナメに酔いしれるのも楽しいだろう。

 本流に復帰して、本日最後のナメと滝を愛でながら大聖寺川本流に到着。
対岸の車道に上がると無数のアブに襲われて大騒ぎである。この時期の北陸の谷には付き物の風物詩なのだが、こればか
りは願い下げである。盆が過ぎるまではあまり近付かない方がいいだろう。
 痛む足を引きずってアブを払いながら、車に戻って全身に防虫スプレーを振りかけるとあっという間にアブの姿は消えた。
こんなことならザックに忍ばせておけばよかったと思っても後の祭りである。
菅倉沢は予想以上にいい谷だった。加越周辺にはまだまだあまり知られていない、いい谷が眠っていそうだ。

                    山日和

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