【 日 付 】2024年4月18日
【 山 域 】鈴鹿
【メンバー】tsubo
【 天 候 】曇り
【 ルート 】朝明駐車場ーブナ清水ー国見岳ー国見尾根ー藤内小屋ー腰越峠-ハライドー朝明駐車場
4月18日木曜日に山に行くと決めたが、どこの山にするかなかなか決まらないでいた。
大峰は国道169号線が土砂崩れで通れないので行ける山は限られている。台高にしようか。でも、この時期まだ花は期待できない。やっぱり鈴鹿かなあ。
先週の私の鈴鹿の山のレポのskywalkさんのレスに、鎌ヶ岳の方でアカヤシオが咲き始めたと書いてあった。そうだ、御在所岳あたりの山にアカヤシオを見に行こう。16日の夜になってやっと行く山域が決まった。地図を広げて考えるがルートが多すぎる。
17日は午前中仕事をして昼から出かける足で山に向かう。ゆっくり検討する時間はない。
そういえばsatoさんが来週朝明から登って、ブナ清水から国見岳に行くと言っていた。その案をいただいてしまおう。
その後はどうしよう。一応考えたのは、朝明からブナ清水を通って国見岳に行き、御在所岳を往復する。きのこ岩まで戻って、ハライドから朝明に下りるというものだった。なんとなくハライドに登ってみたいと思った。
前夜車中泊をして、朝明の駐車場に6時過ぎに着く。3台目だ。
支度をしていると、単独の女性が声をかけてきた。
「駐車場の料金はどうすればいいのかしら。この箱に入れておけばいいのかしら。」
「以前来たときは管理人さんがいて徴収に来たんですけどね。別の駐車場では、早朝出発したら、下山した時に車のナンバーが書いてある紙が置いてあって、その紙と一緒に料金を入れるようになっていたことがあったわ。下山してからでいいんじゃないかしら。」
6時20分に出発。数日前までの天気予報では晴れそうだったのに、曇りに変わった。夕方からは晴れるらしい。
お日様が見えないと、気持ちもちょっと暗い。まあ、雨さえ降らなければいいか。
ブナ清水分岐までは2年前の10月にsatoさんと歩いた。その時は根の平峠から神崎川に下ってクラシに登り、銚子ヶ口まで縦走した。
根の平峠に行く途中で、先を歩いていた私は何度か道を間違えた。おしゃべりに夢中になっていたからだ。
今度はちゃんと確認しながら歩こう、歩いたつもりだったのに・・・1ヶ所間違えてしまった。はっきりしているのにわかりにくい道だ。間違えるのは私だけかしら?
道から離れたところに少しアカヤシオやツツジの花が咲いていた。この先増えてくれるかな。
ブナ清水に向かう道はなだらかで気持ちのいい道だった。今はまだ芽吹き。新緑の頃はきれいだろうな。
ブナの苗木が植えられてあった。この30年ブナが更新されていないことがわかり、植樹されたそうだ。植樹しないと新しいブナが生えずにどんどん少なくなってしまうのか。
植樹されているあたりまではわかりやすかったが、そこからの道がはっきりしなかった。踏み跡はいくつかある。こっちかなと思って少し登ると、左下に赤テープが見えた。
小さな流れが出てきた。その流れの先の対岸の岩の間から清水が湧き出ていた。ブナ清水だ。美味しい水だ。暑い時期なら生き返った気持ちになるだろう。ペットボトルを空にして水を汲んだ。
清水の脇を登る。段々道が明瞭になってきた。
稜線に出る。大きな岩の上に小さな岩が乗っているのが見えた。「きのこ岩」の矢印に従って少し道を外れると、先ほど見た岩が出てきた。大きな岩の上の小さな岩がきのこ岩だ。
確かにきのこみたいな形の岩だ。でも、こんなに大きなきのこ、何人分のお鍋になるだろうか。
国見岳の登りでは足元にバイカオウレンがたくさん咲いていた。普通に地面に咲いている花が多いが、岩の小さな割れ目から咲いている花があった。
こんな場所に種が落ちたのかなあ。そしてここで芽吹いて花を咲かせる。岩の割れ目で一生を送るんだろうな。花は与えられた場所で懸命に生きているんだな。それがどんなに過酷な場所であろうと、そこで生き続ける。
それに比べて多くの人間はどんな場所に生まれても生き方を変えることができる。与えられた人生、運命をどう切り開いていくか、自分次第。もちろん、いろいろな事情でそういうことができない人もいるけど。小さな花を見てそんなことを考えた。私は幸せ者だ。
国見岳に着く。曇っていて展望はない。
さて、予定では御在所岳を往復することになっているが・・・。地図を広げる。ここまで山中では誰にも会わなかった。御在所岳は人が多いだろうな。こんなお天気では展望もないだろうし。うん、御在所岳には行かないでおこう。では、どういうルートにしようか。ハライドには行ってみたい。きのこ岩まで戻ってもいいが、国見尾根を下ろう。そして藤内小屋からハライドに行こう。
国見尾根を下るとすぐに石門、ゆるぎ岩、天狗岩と奇岩が出てくる。
私が御在所岳に登ったのは20年前、中一だった息子と中道を登った。山頂で会った人に国見尾根を下山に使うことを勧められた。確かにあの奇岩は男の子には楽しいだろう。御在所岳に登ったのはその時だけだ。
藤内小屋に着く。単独の男性が二人通って行った。
この先の道はどんな感じなんだろう。全く予備知識がない。まあ、地図には実線になっているから問題ないだろう。
しばらくは沢沿いの道だ。五輪塔のようなものが建っている。何だろう。
やがて尾根道になる。その先、腰越峠に行くには登って下る実線コースとトラバース道の破線コースがある。トラバースのほうが楽だろうが、私はトラバースが苦手だ。もし、どこかで崩れていたら嫌だ。ここは実線コースにしよう。
けっこう急な登り下りだった。腰越峠。?こしこしとうげ?こしごえとうげらしい。
腰越峠からハライドが最後の登り。アカヤシオが点在している。10分でハライドに着く。先週の竜ヶ岳から藤原岳はアップダウンが少なかったが、今日のコースはけっこうアップダウンがあった。
ハライドから朝明へ下る道にはアカヤシオが多かった。やっと念願の満開のアカヤシオに会えた。
名前がわからないツツジも満開できれいだ。
車道に出る。あれ、駐車場は右かな?左かな?地図を見ていると、車が左から1台下りてきた。駐車場は上なのかしら?
車の窓が開く。同年代らしい女性が顔を出す。
「駐車場は上ですか?」
「下ですよ。上に行ったらまた登ることになりますよ。」笑って答えてくれた。
右下に行くとすぐに駐車場に出た。車には駐車料金を入れる袋が置いてあった。その袋に500円入れて料金箱に入れる。やっぱりね。
しかし、今日山中で会ったのは藤内小屋で会った男性二人だけ。話をしたのは駐車場で会った女性と、車道で会った車の女性だけ。そんなにマイナーなコースだったのかしら。
足元に咲く花はバイカオウレン、スミレ、ショウジョウバカマ、ハルリンドウと少なかったからかしら。みんなこの時期もっと花が多いコースにするのかしら。でも、私は孫太尾根では見られなかったハルリンドウに会えて満足。
美しい森の中に冷たい水がこんこんと湧くブナ清水。
奇岩が多い国見岳。
満開のアカヤシオが迎えてくれたハライド。
おまけにほとんど人に会わない静かな鈴鹿。
「1粒で2度おいしい」というCMがあったけど、今回は「1粒で3度おいしい、いや4度おいしい」山歩きだった。
曇り空で歩き始めはちょっと気が乗らなかったが、歩くにつれてどんどん楽しい気持ちに変わっていった。
やっぱり山はいいなあ。
今日もありがとうございました。
tsubo