【 日 付 】2023年7月21日(金)
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ時々曇り
【 ルート】朝明・ハト峰方面登山道入り口 7:48 --- 8:51 鈴鹿主稜線 --- 白滝谷 --- 10:41 神崎川主流 --- 11:11 ツメカリ谷出会い --- 11:45 すだれ状8m滝上 12:20 --- 13:45 白滝谷乗越し分岐 --- 14:02 白滝谷 --- 14:20 鈴鹿主稜線 --- 15:10 駐車地
コロナ禍が一段落して初めての登山シーズンのせいか,最近山での遭難の記事をよく目にする。鈴鹿でも私が耳にしただけで二人死んでいる。自分も含め,山ではいつ何が起こるかわからないので,気をつけたいものだ。
東海地方は例年より早い5月末に梅雨入りしたものの,私が住む三重県中部にはあまりまとまった雨が降らず,早くから猛暑になり,いつの間にか梅雨明けになった。こんな猛暑の時期に低山歩きはきつい。行くとしたら沢でのんびり水遊びが快適だろう。神崎川界隈にはしばらく行っていないので,朝明キャンプ場から鈴鹿の主稜線を越えて白滝谷を下降し,ツメカリ谷を遡行する沢周遊を計画した。
朝7時過ぎの大駐車場にはほとんど車がない。6月初旬のやぶオフ会の時にはほとんど満車状態だったが,夏の鈴鹿からは登山者の影が消える。大駐車場を過ぎ,車道突き当たりの砂防学習ゾーンの空きスペースに車を止める。

- リョウブの花
堰堤工事用に作られた廃林道を鈴鹿主稜線に向かって歩いて行く。この林道は白滝谷経由で神崎川に行く時によく使う道だが,炎天下でもほぼ日陰が続き,風もよく通るのでこの時期にはよく利用している。林道脇のアジサイに似た白い花を咲かせている木はノリウツギだろうか。リョウブも独特の白い花を咲かせている。

- 神崎川
1時間ほどで鈴鹿の主稜線に出,神崎川に向かって白滝谷を下りていく。流れは浅いが,足首辺りまで水につかるだけでも血液が冷やされて気持ちがいい。40分ほどで雰囲気のいいナメに出る。赤ナメと呼ばれているナメで,確かに沢床の岩が茶色っぽい色をしている。この辺りまで降りてくると滝などもいくつかあり,面白い。白滝15mは,ロープを持ってきていないので,左岸を大きく巻き降りることにする。

- 赤ナメ
白滝からしばらくで神崎川本流に出る。久しぶりだ。相変わらず明るくて綺麗な川である。上空を見ると若干危険そうな雲がかかっているので,なるべく早くツメカリ谷まで行くことにしよう。これまで2回,この時期に神崎川でゲリラ豪雨に遭い,避難したことがあるのだ。雨が降り始めるとあっという間に濁流になってしまうので気が抜けない。

- 6mすだれ状の滝
30分ほどでツメカリ谷出会いに到着。出会い付近はあまりぱっとしないが,すぐにゴルジュになり,ゴルジュ内に幾つか滝が出てくる。いずれもフリーで直登できるので面白い。ゴルジュの一番奥にある深くて大きな釜を持つ5m滝は泳いで左側に取り付く。以前は簡単に取り付けたのだが,いいホールドが見つからずちょっと苦労した。年をとって登攀力が低下したのだろうか。

- ゴルジュ内の5m滝
5m滝を越えるとすぐ上流にすだれ状の滝6m。ここを下降する時はいつも飛び込み大会になるのだが,もう年なので飛び込みはやめておく。滝上は極上のランチ場である。ランチ休憩をしながら上空を見ると相変わらずややヤバめの雲がかかっている。涼しい風邪が吹き始め,寒気が来たと思ったら雨つぶがぱらぱら。急いでここまで来て良かったと思ったら,ぱらぱらだけで収まった。

- 10m階段状の滝

- エメラルドグリーンの淵
ツメカリ谷は赤坂谷のすぐ隣だけあって,花崗岩質の明るい谷で,雰囲気がよく似ている。赤坂谷の上流域は平凡になるが,ツメカリ谷は結構上流まで直登できる滝が散在し,飽きることがない。上流域は赤坂谷よりも上ではないだろうか。滝を裏側から鑑賞できる裏見の滝なども遊ぶにはうってつけだ。

- 裏見の滝
明るい谷の遡行を楽しみ,白滝谷に最も接近した辺りで右の支谷に入る。予定していた乗り越しポイント(標高780m付近)には赤テープがあり,そのあともピンクテープが頻繁に付けられている。沢屋に結構よく利用されるルートのようだ。支谷を登り,標高820mの小尾根を乗り越すと白滝谷支流のアマゴ谷。昔はアマゴが群れていたんだろうか。アマゴ谷を下って白滝谷に出る。
あとは往路をそのまま辿って駐車地に戻った。朝明の大駐車場には1台も車がない。この時期,鈴鹿から登山者の影が消えるが,おかげで誰にも会わない静かな山歩きを楽しむことができた。