
- 草木
【 日 付 】2022年2月9日(水)
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート】三岐鉄道伊勢治田駅 7:38 --- 8:37 孫太尾根登山口 --- 10:07 丸山(650m)--- 11:22 草木(834m)--- 12:13 多志田山(965m)12:27 --- 13:02 草木 --- 13:08 昼食休憩 13:50 --- 14:31 丸山 --- 15:20 孫太尾根登山口 --- 16:16 三岐鉄道伊勢治田駅
三岐鉄道の車窓から見る鈴鹿の稜線は朝日をあびて輝いている。週末の寒波以来の初めての快晴だ。週末に降った雪を当て込んで,伊勢治田駅から孫多尾根を登り,藤原岳を経て西藤原駅に降りる計画なのだ。公共交通機関を使う山旅ならではの周回ルートだ。
伊勢治田駅ではいつものように駅長ネコが出迎えてくれる。306号線を横切って,約1時間で新町の孫太尾根登り口に到着。春先には休日,平日を問わず人で賑わう孫太尾根もこの季節はひっそりしている。墓地には20センチほどの積雪があったのでスノーシューを履いたが,登山道に入ると雪がなくなった。雪山あるあるだ。スノーシューを背中に背負うよりはすっと楽なので,履いたまま歩いて行く。

- 孫田尾根登山口
植林帯を抜けると眼下に伊勢平野と伊勢湾が広がる。コース上には比較的新しいツボ足のトレースが続いている。おそらく昨日のトレースだろう。登山口から約1時間半で丸山に到着。春先にはセツブンソウや福寿草が咲くところだ。トレースはここからワカンに変わっている。

- 能郷白山
丸山を過ぎると雪がつながり,岩が雪の下に隠れて歩きやすくなる。週末に降った雪がまだ締まっていなくて,スノーシューを履いていてもある程度沈み込む。トレース通りに歩くことにする。左側の青川からは工事の音が聞こえている。以前からやっている治山工事のようだ。もうずいぶん長くなるのに,まだ続いているようだ。右側からは石灰岩を掘りだす工事の音が。大きく削られた藤原岳の姿が痛々しい。

- 乗鞍岳
尾根はブナ,ナラ混交林になる。丸山から1時間と少しで草木へ。右側に乗鞍岳と御岳がはっきり見えている。さらに,北アルプスと中央アルプスも。北の方に見えるのは能郷白山だろうか。100名山には指定されていないが,そのどっしりとした山容は名山と呼ぶにふさわしい。

- 孫田尾根から眺める遠足尾根
草木から少し降りていくと尾根の真ん中に大きなブナが立っている。この登山道の中では最大級のブナではなかろうか。

- 多志田山から見た藤原岳山頂
尾根は一旦下ってから再び多志田山に向かって登り始める。前方上部には多志田山とさらにその上に藤原岳が大きく見えている。雪はだんだん水分の少ないサラサラ雪に変わり,そのぶん沈み込みが大きくなってきている。トレースを辿っても崩れた雪がスノーシューに乗り,足が重い。それでもトレースは多志田山に向かって伸びている。結構タフな人のようだ。
12時頃,多志田山到着。トレースはここで終わっていた。引き返したのだろう。目の前には藤原岳山頂への急斜面が見えている。まるでマッターホルンのようだ。山頂までの標高差は約200m。この先に待っているのは新雪の単独ラッセルだ。山頂に到達できればあとは大貝戸登山口までの快適下山だ。果たしてこの先の標高差200mの急登を登りきれるのか。

- 大きなブナの木
しばらく考えた末に引き返すことに決定。このまま進んで体力が尽きた時点で引き返すよりは,まだ体力が残っている時点で引き返した方がいい。そうと決まればあとは快適下山だ。わざとトレースを外して,処女雪に自分のフットプリントを刻んでいく。この処女雪のふわっとした感触がたまらなく気持ちいい。
草木までの登り返しを終え,そこから少し降りたあたりの景色のいいところで昼食休憩にする。予定通りにはいかなかったけど,今日も楽しいスノーシュー歩きだった。風もほとんどなく,快適だ。

- 伊勢治田駅から見る藤原岳と多志田山
丸山でチェーンスパイクに履き替える。気温が高いようで,標高が低くなるにつれて雪がシャーベット状になってくる。すっかり春山の気分だ。新町の登山口に降りると,杉の葉が赤くなっている。もう花粉を飛ばし始めたのだろうか。鈴鹿の春の訪れは早い。おそらくあっという間に雪が溶け,春山のシーズンになるのだろう。
三岐鉄道伊勢治田駅から振り返った多志田山から藤原岳への斜面は急峻で,やっぱり行かなくてよかったと思った。当初の予定通りにはいかなかったが,今日も満足な山歩きができて楽しい1日だった。さあ,来週はどこに行こうかな。