9月27日朝、久しぶりにぎっくり腰をやってしまった。少し安静にしていたら痛みがなくなってきたので、やめればいいのにそのままテニスの練習に参加。翌日から3日間の出張に出かけた。出張から帰った翌日から歩けないほどの腰痛に見舞われた。自慢ではないが私の職場の廊下は二十歳前後のきれいなお嬢さんたちが闊歩しているのである。そんな中を腰をかがめながら老人のようにそろりそろりと歩かなければならないのは、腰痛にプラスした苦痛だった。仕方がないので整形外科でリハビリを受け、近所の温泉で電気療養をしていたら数日でうそのように痛みがなくなった。もう大丈夫だろうと沢登りに出かけた。
【 日 付 】2015年10月11日(日)
【 山 域 】台高 宮川水系大熊谷
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り
【 ルート 】駐車地 8:20 --- 8:50 不動滝 --- 9:20 夢幻滝 --- 11:20 林道 --- 12:25 置き車 --- 13:00 駐車地
前夜から降り始めた雨は大熊谷の駐車地についた朝8時頃にはやみ、空が明るくなった。もくろみどおりである。沢の準備をしているとワゴン車が横に止まった。車から出てきた3人組は明らかに沢登りとわかる服装。瓢逸沢遊会という大阪を拠点にした沢登りグループの人たちだった。そのうちの紅一点は「山が道楽」というブログの主ikkoさん。ikkoさんは女性ながら毎回厳しい沢登りに挑戦しており、ブログを読みながらいつも感心していたのだった。

- 東俣谷入口に設置されたはしご
挨拶して先に出発する。東俣谷の入り口右にはしごが設置してあったので、そこを登りしばらく踏み跡をたどる。この渓の下山は通常林道の長時間歩きになるので、今日は渓をそのまま降渓しようと思っていたのだ。もし下山に使える登山道があるのならそれを利用するにこしたことはない。しかし、踏み跡はしばらくして渓の中に消えていた。うろうろしているうちに、沢中を3人グループが通り過ぎていく。仕方がないので沢に降り、沢登りを始める。
東俣谷には不動滝と夢幻滝という二つの50mクラスの滝があるだけで、これらの大滝見物のための大味な渓かと思っていたのだが、意外に直登できる適度な規模の滝が連続して出てくる。想像していたよりもずっと面白い渓のようだ。3人グループと一緒に歩こうとは思っていなかったのだが、どうも歩くスピードがほぼ同じのようで、図らずも前後して歩くことになった。

- F1
しばらく歩くと不動滝2段60mがお出迎えしてくれる。台高の渓らしい大きな滝だ。ここは左岸ルンゼを登り、折り返して落ち口にぴたりと降りる。落ち口へのトラバースには針金の入ったビニール線が設置されており、それほど難しい巻きではない。

- 不動滝

- 細かいホールドを使ってフリーで登るikkoさん
直登できる小滝をいくつか越えていくと次に現れるのが夢幻滝50m。1条の不動滝に対して、夢幻滝は末広がりのスケールの大きな滝で、滝の美しさではこちらの方がずっといい。ここは右岸ルンゼを登り、落ち口にトラバースするのだが、このトラバース部分にもビニール線が張ってあった。

- 夢幻滝
これでこの渓の見どころは終わりかと思ったら、そんなことはなかった。直登できる小滝が次々に現れ、飽きることがないのだ。単独なのでロープを出さなければならないような滝は巻いたが、それでも大部分の滝はフリーで直登できて楽しかった。流れる水がきれいで、両側は落葉樹の二次林、台高らしく苔も生えていたりして素敵な雰囲気だ。同じ台高のヌタハラ谷の上流部と雰囲気が似ているような気がする。

- 雰囲気がいい上流部
この渓沿いには何カ所も作業小屋跡や炭焼き釜跡があり、人の生活の匂いが濃い。昔はここに泊りこんで炭焼きや林業作業をしていたのだろう。ca540m付近にある作業小屋跡の二俣を左にとり、2段30mの滝を右岸から巻く。その後も小滝が続く。3人グループはさすがに沢登りを専門にしているだけあってわざと難しいコースをとったり、シャワーで登ったりしている。

- それぞれのルートで滝登りを楽しむ
ca750mの二俣手前あたりでこの渓を降渓するのが嫌になってきたので、3人グループのリーダー格のYさんに一緒に置き車に乗せて頂けるようお願いすることにした。実は出発前に「林道に車を置いているので、良かったら一緒に乗っていかないか」と言われていたのだ。その時はペースがわからなかったので、「もしタイミングが合えばお願いします」と言っておいたのだが、図らずも歩くペースがほとんど同じだった。

- 堰堤状の10m滝
ca750mを右にとり、林道の手前で小休止。林道に出るとまだお昼前だった。崩壊した林道を歩き標高890m付近の林道の左カーブでショートカット尾根に乗り、標高600m付近で林道に再会する。そのまま林道を少し下ると置き車があった。車で駐車地まで送ってもらうとまだ1時だった。またどこかの沢での再会を約し瓢逸沢遊会のメンバーとわかれる。ちなみにリーダー格のYさんは私と同じ津市在住なのだそうな。そんな近くに沢を専門にやっている人がいるとはちっとも知らなかった。
東俣谷は短いが、大滝と直登できる小滝がコンパクトに詰まったいい渓だった。想像していたよりも少し難しめだったので、単独では不安になったかもしれない。瓢逸沢遊会の人たちと一緒になったので、心強くもあり、また下山も楽をさせて頂いた。大熊谷には他にも遡行対象となる渓があるので、今年の秋は紅葉見物がてら何回か入る事になるだろう。
9月27日朝、久しぶりにぎっくり腰をやってしまった。少し安静にしていたら痛みがなくなってきたので、やめればいいのにそのままテニスの練習に参加。翌日から3日間の出張に出かけた。出張から帰った翌日から歩けないほどの腰痛に見舞われた。自慢ではないが私の職場の廊下は二十歳前後のきれいなお嬢さんたちが闊歩しているのである。そんな中を腰をかがめながら老人のようにそろりそろりと歩かなければならないのは、腰痛にプラスした苦痛だった。仕方がないので整形外科でリハビリを受け、近所の温泉で電気療養をしていたら数日でうそのように痛みがなくなった。もう大丈夫だろうと沢登りに出かけた。
【 日 付 】2015年10月11日(日)
【 山 域 】台高 宮川水系大熊谷
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り
【 ルート 】駐車地 8:20 --- 8:50 不動滝 --- 9:20 夢幻滝 --- 11:20 林道 --- 12:25 置き車 --- 13:00 駐車地
前夜から降り始めた雨は大熊谷の駐車地についた朝8時頃にはやみ、空が明るくなった。もくろみどおりである。沢の準備をしているとワゴン車が横に止まった。車から出てきた3人組は明らかに沢登りとわかる服装。瓢逸沢遊会という大阪を拠点にした沢登りグループの人たちだった。そのうちの紅一点は「山が道楽」というブログの主ikkoさん。ikkoさんは女性ながら毎回厳しい沢登りに挑戦しており、ブログを読みながらいつも感心していたのだった。
[attachment=0]P1010576.jpg[/attachment]
挨拶して先に出発する。東俣谷の入り口右にはしごが設置してあったので、そこを登りしばらく踏み跡をたどる。この渓の下山は通常林道の長時間歩きになるので、今日は渓をそのまま降渓しようと思っていたのだ。もし下山に使える登山道があるのならそれを利用するにこしたことはない。しかし、踏み跡はしばらくして渓の中に消えていた。うろうろしているうちに、沢中を3人グループが通り過ぎていく。仕方がないので沢に降り、沢登りを始める。
東俣谷には不動滝と夢幻滝という二つの50mクラスの滝があるだけで、これらの大滝見物のための大味な渓かと思っていたのだが、意外に直登できる適度な規模の滝が連続して出てくる。想像していたよりもずっと面白い渓のようだ。3人グループと一緒に歩こうとは思っていなかったのだが、どうも歩くスピードがほぼ同じのようで、図らずも前後して歩くことになった。
[attachment=1]P1010577.jpg[/attachment]
しばらく歩くと不動滝2段60mがお出迎えしてくれる。台高の渓らしい大きな滝だ。ここは左岸ルンゼを登り、折り返して落ち口にぴたりと降りる。落ち口へのトラバースには針金の入ったビニール線が設置されており、それほど難しい巻きではない。
[attachment=2]P1010587.jpg[/attachment]
[attachment=3]P1010592.jpg[/attachment]
直登できる小滝をいくつか越えていくと次に現れるのが夢幻滝50m。1条の不動滝に対して、夢幻滝は末広がりのスケールの大きな滝で、滝の美しさではこちらの方がずっといい。ここは右岸ルンゼを登り、落ち口にトラバースするのだが、このトラバース部分にもビニール線が張ってあった。
[attachment=4]P1010605.jpg[/attachment]
これでこの渓の見どころは終わりかと思ったら、そんなことはなかった。直登できる小滝が次々に現れ、飽きることがないのだ。単独なのでロープを出さなければならないような滝は巻いたが、それでも大部分の滝はフリーで直登できて楽しかった。流れる水がきれいで、両側は落葉樹の二次林、台高らしく苔も生えていたりして素敵な雰囲気だ。同じ台高のヌタハラ谷の上流部と雰囲気が似ているような気がする。
[attachment=5]P1010609.jpg[/attachment]
この渓沿いには何カ所も作業小屋跡や炭焼き釜跡があり、人の生活の匂いが濃い。昔はここに泊りこんで炭焼きや林業作業をしていたのだろう。ca540m付近にある作業小屋跡の二俣を左にとり、2段30mの滝を右岸から巻く。その後も小滝が続く。3人グループはさすがに沢登りを専門にしているだけあってわざと難しいコースをとったり、シャワーで登ったりしている。
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ca750mの二俣手前あたりでこの渓を降渓するのが嫌になってきたので、3人グループのリーダー格のYさんに一緒に置き車に乗せて頂けるようお願いすることにした。実は出発前に「林道に車を置いているので、良かったら一緒に乗っていかないか」と言われていたのだ。その時はペースがわからなかったので、「もしタイミングが合えばお願いします」と言っておいたのだが、図らずも歩くペースがほとんど同じだった。
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ca750mを右にとり、林道の手前で小休止。林道に出るとまだお昼前だった。崩壊した林道を歩き標高890m付近の林道の左カーブでショートカット尾根に乗り、標高600m付近で林道に再会する。そのまま林道を少し下ると置き車があった。車で駐車地まで送ってもらうとまだ1時だった。またどこかの沢での再会を約し瓢逸沢遊会のメンバーとわかれる。ちなみにリーダー格のYさんは私と同じ津市在住なのだそうな。そんな近くに沢を専門にやっている人がいるとはちっとも知らなかった。
東俣谷は短いが、大滝と直登できる小滝がコンパクトに詰まったいい渓だった。想像していたよりも少し難しめだったので、単独では不安になったかもしれない。瓢逸沢遊会の人たちと一緒になったので、心強くもあり、また下山も楽をさせて頂いた。大熊谷には他にも遡行対象となる渓があるので、今年の秋は紅葉見物がてら何回か入る事になるだろう。