【山 域】 奥飛騨 乗鞍岳付近
【日 時】 2014/9/20-21(土、日)
【天 候】 晴れ
【メンバー】kasaya
【コース】
20日乗鞍青年の家8:20===9:03松之木バス停9:48===10:22朴ノ木平10:25===11:08畳平11:20---12:48剣が峰
13:37---15:57奥千町避難小屋
21日奥千町避難小屋6:30---7:08千町ヶ原---8:52丸黒山---11:00日影平山---11:30乗鞍青年の家
昨年宮指路さんからこのルートの紹介があって気になっていたが、夏の間は天気に恵まれず、やっとこの秋に行ける
ことになった。ここはバスで乗鞍頂上近くまで行って後は下るだけという楽チンさがあり、途中の奥千町避難小屋もとても
いいところらしい。問題はどうやって周回するかだ。宮指路さんはオンデマンドバスを利用していた。これもいい方法なの
だが、バスを予約したり帰りに朴ノ木平まで車を取りに行くのもちょっと面倒。地形図を見てみると青年の家からバス通り
まではほとんど下りである。18kmほどあるが、自転車で行けば何とかなるかなあということで今回の行程となった。
乗鞍青年の家には8時過ぎに到着。これでは予定のバスにはちょっと間に合わないかと思いつつ自転車を漕ぐ。ほとんど
下りなので体力は要らないかと思ったが、自転車のブレーキをキーキー言わせながら降りると自然と足もつっぱて来る。
通勤に使っている街乗り用の自転車でブレーキが壊れるんじゃないかと思いつつ走ることになる。今回のルートでは一番疲
れたかもしれない。そして予定のバス停に着いたが自転車をどこに置こう。街中なので心配したがバス停の向かい側に
神社がありその端っこあたりが目だたなくてよさそう。まずは最初の心配事がクリア。1時間に1本のバスはひょっとして
満員で乗れないのではという心配があったが、着てみてびっくり。10人も乗っていないガラガラのバス。乗鞍や穂高にも
運行するバスなのに意外だった。山に行く人は直通バスを使うのだろうか。2番目の懸念もこれでクリア。やれやれ。
朴ノ木平に着くとうまい具合にすぐに畳平行きのバスに乗れた。これもそこそこ空いている。大きなザックを背負って
いるのは自分だけで社内は観光地に向かうバスの雰囲気。乗鞍岳は小学生の頃、親に連れられて登った自分にとって初の
3000峰だが、山登りの印象はまったくなかった。そういう意味では今回が初登頂みたいなもんだ。
バスが高度を上げていくと、どんどん景色がよくなる。間近に槍穂、笠が大きく見えてくるとさすがにアルプスに来た
感がしてくる。2700mの畳平まで座っていても連れて行ってくれるこのバスはやはりありがたい。
畳平は観光地然とした場所であるが、まずは観光案内所で周辺のパンフレットを入手してちょっと身支度を整える。さあ
出発だ。先ほどバスの中から見えていた槍穂の雄姿をしっかりと確かめよう。荷物はちょっと重い感じだが登りは少々なので
気にせずに行く。そして最初のピークである富士見岳に来るが、アレー?である。槍穂はガスの中である。さっきまで
あんなにはっきり見えていたのに雲の中。うーん。仕方ない。ガスの切れるのを期待しつつ歩くしかない。きれいに
整備された道を歩いて頂上である剣が峰着。大勢の人が狭い頂上で休んでいるので、あまりいい場所ではないが、この先へ
進むと槍穂が見られないと思い、時間稼ぎをかねて人の少ない場所を見つけてランチとする。槍穂はまだガスの中。
ゆっくりとラーメンを作りビールを飲みメールしながらガスの切れるのを待つが一向に好転しない。あかんなあ。まあ
どこかで見られるだろうと残念ながら出発することにする。
ところで奥千町方面への降り口はどこだ。頂上は畳平方面以外は全部ロープで仕切ってあり奥千町どころか他にはどこにも
行けない様になっている。頂上のお札売りの管理人に聞いたら、実際の降り口を丁寧に教えてくれた。よく見れば
ペンキで薄く赤丸の書かれた場所がすぐそばにあった。
そこを降りると廻りは今までの雑踏が嘘のように人がいなくなる。ホント誰もいない。道は悪くないのだが、岩場では
ペンキの後もまばらで時々ルートを外しつつ進んでいくことになる。まあこの程度ならどうってことないか。そんな感じの
道である。途中で若いアベックとすれ違う。昨夜は奥千町の小屋に泊まったとのこと。僕の逆コースかと思ったが彼らは
乗鞍から下って一泊し又登り返してきたのだ。どちらがいいのかなあ。
道はほんとにタラタラ。時々笹薮が道を塞いだりするが基本的に明瞭で迷うこともないところ。ただ久しぶりに山で
アルコールを飲んだのが効いたのか、下りの割りはにしんどい。登りだったら完全にアウトだなあと思いつつ進むことになる。
特徴の少ない平坦地を行くので小屋を見過ごしたらえらいことになるなあと注意して進むがそれは杞憂で見過ごすことなく
平坦地にかわいらしい小屋が見えてきた。オー着いたよ。ちょうど4時ごろだ。夕暮れまではまだ間がある。自分の好きな
マッタリした時間が取れそう。
さあ小屋へ入ろう。ちょっと緊張しつつ扉を開けると誰もいないガランとした部屋がある。室内は明るくこじんまりと
してなかなかいい小屋だ。着いたなあ。荷物を広げて夕食用に米を水に浸したら後はすることもない。適当にお酒を
著びり著びりやりながら時間を過ごす。携帯も繋がるようで暇つぶしにメールも送ってみる。そして薄暗くなってきたら
夕食の開始。今日は珍しくおでんとなった。秋の夕べでは定番のカレーより暖かいおでんはずっとおいしい。
真っ暗になったら就寝。酔いもあってすぐに寝付いたようだが。一度そばに誰かがいる感じがして目をあけると若い人が
3人ぐらい自分を見ている。すみません、お騒がせをしてといわれ、ふと横を見れば10人以上の人が雑魚寝している。
ウソだろ!こんなに人が来て気づかないはずはないと思ってしっかり目を見開いたら、今度は誰もいない。
人恋しかったのかなあ。妙な夢だった。
目が覚めてしまって寝られなくなったので、ちょっと外に出てみる。真っ暗な中、見上げれば満天の星。ちょうど月の
出ていない時で星がほんとによく見える。薄いもやっとしたものが天空を横切っている。天の川だ。これだけはっきり
見えるのも珍しい。星好きだったらたまらない光景だろう。
朝5時ころ起床。まだ外は暗いが天気はよさそう。食事を済ませ外に出てみると地面も葉っぱも霜でいっぱい。この小屋の
周りは湿地帯であるが道には大きな霜柱もたっている。結構冷えたのだろうか。乗鞍は逆光の中シルエットだけが浮かび
上がっている。うーん今日も天気よさそう。

- 霜のついた小屋周り
6時30分ごろ出発。昨日の比べると藪も少ない道ですぐに千町ヶ原の湿原につく。大きな池塘もあり綺麗なところだ。
木道も渡してありそれなりに整備されているが歩く人は少ないようだ。いいところでないの。この時期見るべき花もないのが
残念だが、夏場だったらかなり楽しめそう。

- きれいな湿原
その後も緩やかな道が続く。ホントに下山の山旅だと思いつついくが、不意に目の前に山がそびえる。こんなのあったけ?
地図で見ると丸黒山で鞍部から150mほどの登りである。今までの道は針葉樹に覆われて展望がなかったので、どうせ
ここも駄目だろうと期待薄でいくが、ここだけは大外れであった。槍穂から笠までいい塩梅に見えている。天気はいいが
展望に恵まれぬ今回の山行でやっと遠くの山が見て取れた。雲ひとつない天気。あっちの山もさぞ賑わっていること
だろうと想像する。

- 槍穂の雄姿
ここで展望を満喫したら後は下るだけ。でも意外だったのはここから先の道がすごく整備されていること。青年の家からは
この辺りまでがハイキングコースになっているのかもしれない。たらたら行けば日影平山を経由して、青年の家についた。
昨日来たときは静かだったので使われていないのかと思ったが、今日はグランドを文字通り青年たちが一生懸命走っていた。
見ると高地トレーニング場などと書いてある。週末のみの合宿かなあ。
ザックを担いだおじさんは何となく場違いの感じで、そそくさと駐車場まで急いで歩いて行った。
Kasaya