fuusen touchさん こんにちは。
タイトルに「笈ヶ岳」とあったので、自然に反応してしまいました。(^_^) というのも、私も2年前の4月に、同じく山毛欅尾(ブナオ)山経由で
笈ヶ岳に登ったことがあるからです。 笈ヶ岳(おいずるがたけ)は二百名山のひとつで、 登山道がないので積雪期にしか登れない山として
有名ですよね。そんな山に惹かれて登ってみたく思ったのです。
コースは、最近ではジライ谷からの日帰りルートがあるようですが、かなり時間がかかるのと、余裕がない登山となるので、やはり山毛欅
尾山経由の従前ルートで1泊幕営登山にしました。時期は4/14-15でした。辿ったコースは、fuusen touchさんとほぼ同じコースだと思いま
すが、4月中旬だったので、まだ雪が結構あって、一部やぶこぎ部分があったものの、おおむね雪上を歩くことができました。
初日は、一里野スキー場駐車場-中宮発電所-P659-P1058(カンタの山)-山毛欅尾山-P1271-P1312-P1418-幕営地(冬瓜平
の手前)まで歩きました。天気がイマイチだったのですが、次第に回復傾向にあり、夕方には晴れてきて、翌日の登頂は晴天に恵まれると
確信しました。
http://kitayamawa.exblog.jp/18065670/
2日目は予想どおり朝から快晴の天気でした。冬瓜山への稜線を辿ると、雪のついていない急登の斜面にやってきました。冬瓜山直下
の急登としてネットで紹介されている箇所です。ここにはロープが設置してありましたが、木の根や枝をつかんで強引によじり登っていき
ました。 ここはさほど難なく通過することができました。次にやってきたのは冬瓜山手前にあるナイフリッジです。ここもネットで写真が紹
介されていますが、この日の光景はそれとは違っていました。 左右が切れ落ちている岩尾根の上に雪がてんこ盛りになっていて、本当
に馬の背のようになっていました。この背から滑落したらお陀仏なので正直ビビりました。足が竦みました。二本足で歩くことができず、
馬の背に跨がるように四つん這いになって、アイゼンで一足一足雪面に蹴り込み、ピッケルを深く突き刺しながら、ようやく通過すること
ができます。距離にすると20mほどの短いものですが、本当に怖かったです。

- 白山方面の眺望

- 本当に怖かったナイフリッジ
ナイフリッジを越えると、冬瓜山の山頂に着いて一安心です。前方には、笈ヶ岳と大笠山が並んで大きく聳え立っていました。ピラミダ
ルな笈ヶ岳とどっしりとした大笠山は対照的です。ここからは一旦下りとなり、鞍部から再び登り返しとなりました。比較的緩やかな登り
になっていますが、右側に大きな雪庇になっているところがあるので踏み抜かないように注意を要します。次第に高みに上がっていくと、
シリタカ山(1699m)の頂上に着きました。 ここは笈ヶ岳と大笠山の展望台になっており、また振り返ると白山も雄姿を見せており、その
間には籾糠山、猿ヶ馬場山、三方岩岳、野谷荘司山、妙法山、三方崩山、奥三方岳、間名古の頭などの加越山地の山々がぐるりと丸
見えになっていました(すごい!)。

- シリタカ山から笈ヶ岳を望む
シリタカ山からは、笈ヶ岳に向かう稜線を見渡すことができますが、まだ結構距離があります。しかも、一旦下ってからの県境稜線へ
の登り返しが待っていますので、まだまだ頑張らないといけません。まずはP1640までゆっくりと下り、そこから鞍部に急降下していきま
す。先行するトレースがなく、ツボ足で膝下くらいの沈み込みなので、まだ快適に歩くことができました。 鞍部からは、右に雪庇が出て
いるので注意しながら登っていきましたが、県境稜線の手前で少し左に巻くようにして稜線上の岩底(かまそこ)谷の頭に出てきました。
県境稜線上は幅広になっていましたが、最初は岐阜県寄りに雪庇に注意しながら小笈を向かって登っていきました。白い雪に覆われ
た小笈が青い空をバックにきれいでした。小笈を越えてもう一度小さく下り、緩やかに登り返すと、ようやく笈ヶ岳の山頂に到着しました。
幕営地を出発してから約3時間半かかりましたが、バージンスノーの雪面にトレースを残しながら、ガシガシと歩みを刻んでいくことはひ
とつの快感です。この日は前日と打って変わって、快晴の下、冷え込んで雪面が適度に固まっていて、しかもトレースのないバージンス
ノー、眺望も抜群でいうことはありませんでした。

- 笈ヶ岳山頂にて

- 笈ヶ岳から北に続く稜線

- 槍と穂高連峰

- 剱と立山
http://kitayamawa.exblog.jp/18198127/