先日、嘉茂助谷ノ頭から大台ケ原へ縦走した時にP1344から南にのびる稜線がある事を知った。南端は海山町側へ鋭く落ち込んでおり、こんなところ登れるんだろうかと思った。調べてみるとzippさんがこのあたりを探索しており、珍しくルート図も載せてくれている。このルート図をしのばせて行ってみようか。
【 日 付 】2013年12月22日(日)
【 山 域 】台高南部
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り時々晴れ
【 ルート 】銚子川第二発電所8:45 --- 11:25 稜線 --- 11:45 樫山 12:15 --- 12:40 積み場? --- 14:30 銚子川 --- 14:45 銚子川第二発電所
いきなり1時間寝坊して銚子川第二発電所に着いたのは8時半だった。発電所の右側には岩井谷が流れ込んでいる。岩井谷は沢登りグレード4級になっており、それらしく人を寄せ付けないような雰囲気を漂わせている。発電所からは急斜面を送水管が伸びている。ほんとにこんなところを登れるんだろうか。

- 銚子川第二発電所
発電所の左側から送水管の巡視路と思われるジグザグ道がついている。コンクリートの階段になっているがすっかり落ち葉に埋もれてしまっている。送水管のすぐ横にモノレールができているので、もうお役御免になったのだろう。歩いていると上にイノシシの声が聞こえ、うり坊を卒業したばかりのような小さなイノシシが必死に逃げていく。そんなに必死にならなくていいんだよと声をかけたくなる。

- 発電所の送水管巡視路
考え事をしながら歩いているといつの間にか送水管の上が見えるところまで登ってしまっていた。途中で左に曲がってトラバースしていくはずなのだが、そのzippさんの地図よりも上に登ってきてしまったようだ。すぐ上に古い石垣が見えるので、そこからトラバースに移る事にした。石垣の所まで来ると西側へ水平道が伸びているのが見えたので、その道沿いに歩いていく。

- 水平道
この斜面、一見すると急斜面なのだが、入ってみると意外に歩きやすい。どうも水平道があちこちに走っているようだ。道型を探しながら歩いていると石垣があちこちにみられ、茶碗のかけらなどが落ちている。
途中で石垣が何箇所かかたまっているところがあり、その一番上にはしっかりとした円筒形の石積みが残っていた。石積みの内側はコンクリートで固められている。何に使われたものだろうか。ここからも両方向に水平道が続いている。

- しっかりとした円形の石積み
zippさんのルート図が斜面を直登するように右折するところに出ると青色のテープが現れた。このテープは真っ直ぐに稜線に向かってつけられている。このテープに従って標高差400mの斜面を直登していく。斜度は適度で歩きやすい斜面だ。
途中、zippさんの地図で「ツミバ」と記されている方へ向かうトラバース道に出たが、面倒なのでそのまま稜線に直登することにする。すぐに標高900mあたりの稜線に出た。稜線に出ると強風だろうと思って直前に上着を一枚着たのだが、意外に風は弱かった。北側斜面にはさすがに薄く雪がかぶっている。
稜線を歩きながらふと見るとシカでもイノシシでもない足跡が。クマ?ついさっきつけられたばかりの足跡のようだ。この後、ホーホーと声を上げながら歩くことにする。

- クマの足跡?
左折し、歩きやすい斜面を樫山に向かう。ここからはこのあたりの稜線らしく、のっぺりした緩斜面が続いている。目立たないピークを左折するとそこが樫山だった。こんなところに誰も来ないだろうと思っていたら、意外にたくさんの山名板がぶら下がっている。これならあの青テープがあるのもわかる。

- 樫山
風下の斜面に腰を据えて昼食にする。暖かければのんびりしようと思っていたのだが、さすがに気温が低く、素手でいると手がしびれて痛くなってくる。今度からはちゃんと冬用の手袋を持ってこよう。休憩を適当に切り上げて歩き始めることにする。
時間が許せば地池高までと思っていたのだが、昼が短いこの時期、地池高まではとても無理だろう。これから先の稜線はまたテン泊で来ればいいさ。往路をそのまま下る事にする。途中で気が変わって稜線の北側斜面に走っているらしいトロッコ道を見に行くことにする。北側斜面を少し降りるが、トロッコ道を見つけることができない。そのうち、「ツミバ」の所に着く。

- 木馬道?
ここから明瞭な道型(木馬道?)に沿って山腹を南西に下る。青テープの斜面に出たので、そこからテープに従って斜面を下りる。トラバース道の所に出ても下の方に青テープが続いているので、登山口を確認したくなってそのまま下降することにする。青テープは標高300mあたりまで続いていたが、それからお約束通り消えてしまった。
そのまま斜面を下りていくと、お約束通り崖に出て、それを避けて谷に降りるとやっぱりお約束通り降りることのできない滝に出くわした。道迷いの末に滝から転落死する典型的な遭難パターンだなと思って笑ってしまった。結局、懸垂3回でなんとか乗り切り、銚子川に降り立つことができた。やっぱり、知らない道を降りるべきではないな。

- 最後のチョックストーン滝
銚子川を渡渉しようとしたら、濡れた石に登山靴が滑って流れの中にどぶんし、半身ずぶぬれ。上は沢用のウエアと共用しているので、それほど冷たさを感じなかったが、下は冷たかった。やっぱり、台高の沢の石はよくぬめっている。また滑るといやなので、靴のまま水中を歩いて渡渉した。台高の女神様を甘く見るとこんなしっぺ返しにあう。でもまあ、下山後で良かった。
そのまま右岸の林道に上がり、水浸しの登山靴をぴちゃぴちゃいわせながら駐車地に戻った。林道を歩きながら降りてきた斜面を見ると、隣の尾根の下が落差100mほどの垂直の嵓になっている。こっちに降りたらアウトだったなと思ってぞっとした。
先日、嘉茂助谷ノ頭から大台ケ原へ縦走した時にP1344から南にのびる稜線がある事を知った。南端は海山町側へ鋭く落ち込んでおり、こんなところ登れるんだろうかと思った。調べてみるとzippさんがこのあたりを探索しており、珍しくルート図も載せてくれている。このルート図をしのばせて行ってみようか。
【 日 付 】2013年12月22日(日)
【 山 域 】台高南部
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り時々晴れ
【 ルート 】銚子川第二発電所8:45 --- 11:25 稜線 --- 11:45 樫山 12:15 --- 12:40 積み場? --- 14:30 銚子川 --- 14:45 銚子川第二発電所
いきなり1時間寝坊して銚子川第二発電所に着いたのは8時半だった。発電所の右側には岩井谷が流れ込んでいる。岩井谷は沢登りグレード4級になっており、それらしく人を寄せ付けないような雰囲気を漂わせている。発電所からは急斜面を送水管が伸びている。ほんとにこんなところを登れるんだろうか。
[attachment=1]P1050173.jpg[/attachment]
発電所の左側から送水管の巡視路と思われるジグザグ道がついている。コンクリートの階段になっているがすっかり落ち葉に埋もれてしまっている。送水管のすぐ横にモノレールができているので、もうお役御免になったのだろう。歩いていると上にイノシシの声が聞こえ、うり坊を卒業したばかりのような小さなイノシシが必死に逃げていく。そんなに必死にならなくていいんだよと声をかけたくなる。
[attachment=0]s-P1050175.jpg[/attachment]
考え事をしながら歩いているといつの間にか送水管の上が見えるところまで登ってしまっていた。途中で左に曲がってトラバースしていくはずなのだが、そのzippさんの地図よりも上に登ってきてしまったようだ。すぐ上に古い石垣が見えるので、そこからトラバースに移る事にした。石垣の所まで来ると西側へ水平道が伸びているのが見えたので、その道沿いに歩いていく。
[attachment=3]P1050183.jpg[/attachment]
この斜面、一見すると急斜面なのだが、入ってみると意外に歩きやすい。どうも水平道があちこちに走っているようだ。道型を探しながら歩いていると石垣があちこちにみられ、茶碗のかけらなどが落ちている。
途中で石垣が何箇所かかたまっているところがあり、その一番上にはしっかりとした円筒形の石積みが残っていた。石積みの内側はコンクリートで固められている。何に使われたものだろうか。ここからも両方向に水平道が続いている。
[attachment=2]P1050178.jpg[/attachment]
zippさんのルート図が斜面を直登するように右折するところに出ると青色のテープが現れた。このテープは真っ直ぐに稜線に向かってつけられている。このテープに従って標高差400mの斜面を直登していく。斜度は適度で歩きやすい斜面だ。
途中、zippさんの地図で「ツミバ」と記されている方へ向かうトラバース道に出たが、面倒なのでそのまま稜線に直登することにする。すぐに標高900mあたりの稜線に出た。稜線に出ると強風だろうと思って直前に上着を一枚着たのだが、意外に風は弱かった。北側斜面にはさすがに薄く雪がかぶっている。
稜線を歩きながらふと見るとシカでもイノシシでもない足跡が。クマ?ついさっきつけられたばかりの足跡のようだ。この後、ホーホーと声を上げながら歩くことにする。
[attachment=5]P1050199.jpg[/attachment]
左折し、歩きやすい斜面を樫山に向かう。ここからはこのあたりの稜線らしく、のっぺりした緩斜面が続いている。目立たないピークを左折するとそこが樫山だった。こんなところに誰も来ないだろうと思っていたら、意外にたくさんの山名板がぶら下がっている。これならあの青テープがあるのもわかる。
[attachment=4]P1050194.jpg[/attachment]
風下の斜面に腰を据えて昼食にする。暖かければのんびりしようと思っていたのだが、さすがに気温が低く、素手でいると手がしびれて痛くなってくる。今度からはちゃんと冬用の手袋を持ってこよう。休憩を適当に切り上げて歩き始めることにする。
時間が許せば地池高までと思っていたのだが、昼が短いこの時期、地池高まではとても無理だろう。これから先の稜線はまたテン泊で来ればいいさ。往路をそのまま下る事にする。途中で気が変わって稜線の北側斜面に走っているらしいトロッコ道を見に行くことにする。北側斜面を少し降りるが、トロッコ道を見つけることができない。そのうち、「ツミバ」の所に着く。
[attachment=6]P1050204.jpg[/attachment]
ここから明瞭な道型(木馬道?)に沿って山腹を南西に下る。青テープの斜面に出たので、そこからテープに従って斜面を下りる。トラバース道の所に出ても下の方に青テープが続いているので、登山口を確認したくなってそのまま下降することにする。青テープは標高300mあたりまで続いていたが、それからお約束通り消えてしまった。
そのまま斜面を下りていくと、お約束通り崖に出て、それを避けて谷に降りるとやっぱりお約束通り降りることのできない滝に出くわした。道迷いの末に滝から転落死する典型的な遭難パターンだなと思って笑ってしまった。結局、懸垂3回でなんとか乗り切り、銚子川に降り立つことができた。やっぱり、知らない道を降りるべきではないな。
[attachment=7]P1050205.jpg[/attachment]
銚子川を渡渉しようとしたら、濡れた石に登山靴が滑って流れの中にどぶんし、半身ずぶぬれ。上は沢用のウエアと共用しているので、それほど冷たさを感じなかったが、下は冷たかった。やっぱり、台高の沢の石はよくぬめっている。また滑るといやなので、靴のまま水中を歩いて渡渉した。台高の女神様を甘く見るとこんなしっぺ返しにあう。でもまあ、下山後で良かった。
そのまま右岸の林道に上がり、水浸しの登山靴をぴちゃぴちゃいわせながら駐車地に戻った。林道を歩きながら降りてきた斜面を見ると、隣の尾根の下が落差100mほどの垂直の嵓になっている。こっちに降りたらアウトだったなと思ってぞっとした。