
- テーブルランドの草紅葉
秋のやぶオフ会場が藤原岳近くと聞いた時から前日は真ノ谷でテン泊しながらたき火を楽しむことを決めていた。真ノ谷はすぐ横に水が流れており,鈴鹿でも一番好きなテン場の一つだ。問題は台風27号の動きだ。1週間前から台風の動きに一喜一憂する毎日を過ごすことになった。
【 日 付 】2013年10月26~27日(土・日)
【 山 域 】鈴鹿・御池,藤原岳近辺
【メンバー】単独,27日はヤブメンと
【 天 候 】26日:曇り時々晴れ,強風;27日 晴れ,朝一時小雨
【 ルート 】
26日:木和田尾登山口 9:25 --- 11:00 坂本谷分岐 --- 11:30 白船峠 --- 12:00 真ノ谷(テント泊)
27日:真ノ谷 7:25 --- 8:20 テーブルランド 8:50 --- 9:15真ノ谷10:00 --- 11:15 やぶオフ会場 13:30 --- 大貝戸登山口15:30
台風27号は26日朝に東海地方に最接近するらしい。コースは南よりなので,風はそれほど問題なさそう。雨も朝のうち,遅くとも午前中には上がるだろう。ほぼ予想通り26日朝方には雨はほぼ上がっていた。真ノ谷ならば風は大丈夫だろう。計画通り行動することにする。
9時過ぎに木和田尾登山口に着くが車は一台もいない。まあ,こんな台風の日に山へ登ろうなんて物好きは自分くらいのものか。風は強いが吹き飛ばされるほどではない。準備して歩き始める。木和田尾は今年の2月に下っているのだが,この時は尾根通しで歩いているので,谷道は久しぶりだ。昔とはコースが多少変わっているが,歩きやすい登山道になっている。
尾根に出るとさすがに風が強い。しかし,歩けないほどではない。歩き始めて1時間半で坂本谷分岐に到着。予定していたコースタイムは2時間なのでずいぶん早い。このコースタイムは冬期に20キロ超の荷物を背負って歩いた時のものなので,かなりスローペースだったようだ。今日のザックの重量は15キロもないだろう。やはり状況によってコースタイムがだいぶ違ってくるようだ。
坂本谷分岐から30分ほどで白船峠着。ここも1時間のコースタイムを見積もっていたので,合計で1時間も速いタイムになった。昔来た時は白船峠で力つきて,そのままここでテン泊したものだが,今日はあっけないほど疲れを感じていない。
ここからはトラバース気味に真ノ谷へおりて行く。真ノ谷側の斜面に入ったとたん風は嘘のようになくなった。やはり真ノ谷をテン場に選んで正解だったようだ。紅葉もこちら側の方がずっといい。

- 真ノ谷側斜面の紅葉
30分ほどで真ノ谷に降りると様子が変だ。記憶の中にある真ノ谷とはだいぶ様相が変わってしまっている。昔はテン場の左岸側に水が流れていたのだがそれがなくなり,かわって右岸側に水流ができ,そのためにテン場の右岸側が無惨にえぐれてしまっている。左岸斜面から土砂が流れ込んで,流れをせき止めたためこのようになったようだ。

- 真ノ谷の様子
昔テン場として使っていた場所は石ころだらけで整地に時間がかかりそうなので,良い場所を探してしばらくうろうろする。最終的に一番良さそうなところを見つけ,丹念に石ころをのけて整地する。時間はたっぷりあるのだ,せいぜい居心地のいいテン場にしよう。

- きれいに整地しました
テントを張り,軽く昼食をとったあと,たき火用の枯れ木を集める作業を開始する。テーブルランドにはガスがかかっているので,今日は行くことをやめ昼間からたき火して過ごすことにしたのだ。夜まで十分にもつ量の枯れ木を集め,着火剤を使って火をつける。簡単に火がつき,これで夜までたき火を楽しめると思ったら,火がだんだんと弱くなり,そのうち消えてしまった。再度着火剤で火をつけるがこれもしばらくして消えてしまう。このようなことをして1時間ほどで着火剤を使い果たし,火も消えてしまった。あ〜あ,たき火が楽しみで来たのになあ。
「このレポの読者で真ノ谷にテン泊する人がいたら,私が集めた枯れ木が山のように積んでありますので,自由に使ってくださいな(グスン)」

- マイテントと積み上げた焚き木
しようが無いのでテントの中で本を読んで過ごすことにする。今日のテン泊のお供は村上春樹の「1Q84」だ。もともと流行作家には食指が動かないタイプなのだが,娘のプッチンプリンが読み終わった本を私の本棚に置いて行くのだ。村上春樹を読んだこともないのにいつの間にかたくさんの本が本棚に並んでいる。あるものは何でも読む主義なのでこの前から読んでいるのだが,読み始めると結構面白い。
寝袋にくるまって本を読み始めるが,夏物のぺらぺらの寝袋なので足先が寒い。ちょっと早いが湯たんぽを準備することにする。この湯たんぽは以前紹介した「やわらか湯たんぽ」で,今では私のテン泊に欠かせない存在になっている。日本の潜水具メーカーが作っているのだそうで,ネオプレンでできている。使わない時はくるくる丸めることもできて場所をとらないし,重量は200g以下と軽い。ネオプレン製なので,袋にくるまなくてもそのままでお湯の暖かさがじわじわと伝わってきてすごく気持ちがいい。私は暖かさを長持ちさせるために保冷バッグに入れて使っている。ペットボトルやプラティパスのように入れ物が壊れて事故になる危険もない。
「やわらか湯たんぽ」に足先を丸ごとのせると,足先がポカポカと暖かくなって,体全体があったまるような気がする。足先が暖かいだけでなんでこんなに体全体が暖まるんだろうか。幸せ幸せ。
もって来た日本酒をちびちびやりながら本を読んでいるといつの間にか4時過ぎになっていた。ちょっと早いが夕食にしようか。今日のメニューはマックスバリューで買って来たすき焼きセットだ。もちろんこれだけでは足りないので,牛肉を買い足し,野菜なども家内に頼んで切ってもらった。このセット,親切に生卵や仕上げのうどんもついている。鍋に割り下を入れ,野菜や肉を入れてグツグツ煮ると水が上がってきて,いい具合に出来上がる。いただきま〜す。う〜ん,肉がおいしい〜,野菜もおいしい〜。なんて贅沢な食事だろうか。
すき焼きを堪能したあと,また冷やをちびりちびりやりながら読書の続きだ。いつの間にか周りは暗くなり,いい具合に酔っぱらってきたので寝ることにする。まだ6時だけどいいよね。あっという間に夢の中へと意識がなくなった。
(未完、2日目に続く)