山日和さん、おはようございます。
安曇川町で朝マックを摂ろうと店に入りかけたところでふ~さんからメールが入った。途中のパーキングで撃沈されて遅刻必至だと言う。それならばとゆっくり朝食を楽しんで待ち合わせ場所のローソンへ向かった。
例によって諸事情で(?)朝立ちなので、緻密な計算が必要になります。
睡眠時間を最大限に確保するには、集合時間の5分前集合を狙うとすると、
①目覚ましをかける時刻。
②スヌーズの間隔を何分にするか。
③何時まで布団の中でうだうだするのが許されるのか。
④途中、PAやSAで何分まで仮眠が許されるか。
⑤同じく朝の礼拝をどうするか。
がポイントになります。
意外に早くふ~さんが到着。2台連ねて石田川ダムへ向かう。遡行後武奈ヶ嶽まで縦走してここへ下りて来る予定なので、山日和号をデポして間谷(あいだに)出合へ向かった。
先行者なのか車が一台止まっている。車の中をチラ見すると大阪府岳連の封筒が。これは間谷遡行者に間違いなさそうである。
仮眠を6分としましたが、不覚にも16分寝てしまいました。それで、10分遅れm(_ _)m
序盤は2~3m内外の小滝が続き、丹念に水線を拾って進む。野江股谷や矢納谷に比べるとスケールの小ささは否めない。
途中から延々と平流が続き、やや退屈を覚える。この谷は8年振り2回目の遡行なのだが、こんな平流があったのか記憶がない。
両岸が迫ってゴルジュ地形となり、「さあ、いよいよか!!」と思っても、ゴルジュの中は何も起こらず平凡を絵に描いたようである。
人生は平凡を絵に描いたようなのが理想なんですけど。しかし、貴殿はドヤ街住まいから燦然たるセレブ生活へ昇竜曲線ですね。
そろそろあくびが出掛かった頃、連瀑帯が現われた。右岸を先行者が巻いているのが見えた。ここは3連の滝になっているのだが、前回は2番目の滝が登れず巻き上がった記録を残している。
最初の滝は階段状のスタンスを使って簡単に上がる。次の滝は腰まで浸かって左から取付くと、さほど苦労もなく登ってしまった。前回の断念は何だったのだろう。
ここは、心してかかりましたが、意外にあっけない。山日和さんのスキルがあがったか。
釣り竿もった先行者は、レポ冒頭の方ですね。府岳連っていうと、山を始めた頃、府岳連方式のコンテをたたき込まれました。しかし、なかなか難易度の高い技です。そんなことをぼんやり思い出したりしました。
この谷は落差の小ささの割に不似合いなほど大きな釜を持っている滝が多い。先ほどの連瀑もそうだが、次の流木の刺さる2m滝も胸近くまで浸かりながら、流木を利用して這い上がる。その間に先ほどの釣り師が巻いて再び先行して行った。
谷の中にはいくつかの炭焼き窯跡が点在している。出合から続く踏み跡はそのためのものだろう。窯の背後には大きなトチやサワグルミが伐らずに残されているのはここでも共通だ。
杣人たちが大事にしてきた大木には心癒やされます。
間谷最大の滝が現われた。と言っても高さは8mほど。他の谷なら取るに足らないような滝ではあるが、ここでは見栄えがする。滝の印象も相対的なものなのかもしれない。この滝は手が出ず右岸の明瞭な踏み跡を辿る。
でも、この滝は立派なものですね。しっかり巻き道も出来ていてこれも感心。
前方にニョロニョロと動くものがある。マムシだ。野江股谷では木の枝の先でヒョイと引っ掛けて投げ捨てたのだが、ふ~さんが水を掛けてちょっかいを出している。そのうち水流の中へ追い落としてしまった。
すると蛇神様の祟りか、ふ~さんが水の中で横転、全身ずぶ濡れの刑に処せられてしまった。やはり生き物は大事に扱わなければいけない。
水をかけた瞬間に転倒。明らかに罰が当たりましたね。以前、山日和さんが木の枝を使って、マムシを華麗なる投げで処理したシーンがフラッシュバックします。山日和さんは、あんなに見事にわざを決めたのに、なんで私は・・・
流倒木が目立ち、滝を塞ぐ場面もしばしば。またまた「間谷、お前もか」と悪夢が頭をよぎった。
しかし2条4m滝から渓相は持ち直し、斜瀑6m、Y字5mと直登すると見覚えのある滝と対面した。確かこの滝は複雑に枝を伸ばした落ち口の立ち木に苦労させられたところだ。真ん中から攻めて、最後はアクロバチックな動きで木の間をすり抜ける。ふ~さんも木に引っ掛かりながら上がって来た。次の5m滝はホールド少なく左から巻く。結局巻いたのは8m大滝とこの滝だけだった。
倒木は仕方ないものの、その後の連瀑帯には面白いものがありました。滝の造作も手頃なものが多く、ほとんど直登できて楽しめました。
谷芯はV字に切れ込んで源頭の趣きを呈してきた。最後の二俣はどちらを取るか迷ったが、左を選んで南東尾根の登山道に出ないよう左へ軌道修正。そしてダイレクトで三重嶽山頂に到達してふ~さんとハイタッチだ。
沢としてはB級だが、この山域の最高峰である三重嶽に達するルートとしての意味は大きい。初登頂のふ~さんもご満悦の様子である。
かつて展望を楽しめた櫓はもう跡形もないが、琵琶湖とその向こうに広がる鈴鹿や伊吹の山々は見ることができた。
ブナ林の日蔭で店を広げれば、風がそよ吹いて涼しく快適だ。下界は今日も猛暑日のようだが1000m足らずのこの山でも避暑地に来たような涼しさである。
ルート取りは見事なものです。ヤブのないすっきりした源頭も印象に残ります。山頂は涼しく、まさに避暑地のおもむきでした。
たっぷり休んで武奈ヶ嶽へ向かう。ここからは水を離れて尾根歩き。猛烈な暑さを覚悟していたが、大半が樹林の中で風も味方してくれるおかげでさほど不快ではない。
この近辺にはどうしたらこうなるのかと不思議に思うような曲がりくねったブナが多く見られる。単に雪の重みだけならここまで複雑に捻じ曲げられないと思うのだが。
このブナも不思議な造りでした。芸術的なオブジェもあって感心。結構、ポイント高し。
武奈ヶ嶽の手前で両側の展望が開けた。右に日本海、左に琵琶湖を同時に眺められる痛快な展望地だが、いかんせん日差しが暑過ぎる。
武奈ヶ岳の周辺はその名と違って伐採・植林が入っているところもあり、山頂ももうひとつ潤いに欠ける。前回はここから少し戻ってワサ谷への登山道を下った。今回は比較的新しい石田川ダムへの道を選ぶ。とは言っても賑やかに付けられている道標の中に「石田川ダム」の文字はない。740.3m三角点のある赤岩山からダムへ下りる道があるらしい。ダム側の登山口は1月に確認しているので間違いないだろう。
土地勘がないとなかなか判断に迷う場面です。国土地理院の地図だけで歩こうとすると、かなり大変なのでは・・・それにしても、しっかり登山道が縦横無尽に走っていて、人気のエリアの一つであることを認識しました。
ジグザクを描いて足には優しいがなかなか高度を落とさない道も、ようやく林道が視界に入った。後はふ~さん号を回収すれば今日の山行も終わりを告げる。
なかなか充実感のある沢旅でした。三重嶽と武奈ヶ嶽の二山を周遊できたのも大きな収穫でした。感謝!
ふ~さん