2013年5月25日(土) 晴れ 乗鞍岳 畳平~剣ケ峰 スキー
とっちゃん 兔夢
6:50 ほうのき平バス乗場 → 7:30~50 畳平バスターミナル → 11:20~12:10 剣ケ峰 → 14:10~50 畳平バスターミナル → 15:30 ほうのき平バス乗場
珍しく週末の天気を心配する事なく予定通り乗鞍岳に向かう。この時期に運行されているバスを利用してのスキーだ。
バスは岐阜県側がほうのき平から、長野県側が乗鞍高原から運行されている。スキー向きなのは長野県側だがバスの運行時間に制約があるのと岐阜からのアプローチが若干遠い。一方岐阜県側は滑った後、登り返しがあるのがネックだ。しかし30分おきにバスが出ているというのは利用しやすい。乗場が高山市街から近いというのも魅力だ。二人とも翌日に別の山行をひかえているためここはほうのき平から乗る事にした。
ほのうき平の駐車場に前泊して朝を迎えると結構な車が停まっていた。そのためかこの日は通常の始発より30分早い臨時便があった。なんとかそれに乗り込んで畳平へ向かう。
夫婦松から上の樹林帯にはまだそこそこの残雪がある。無理をすれば滑る事ができそうだ。猫岳も半分はハイマツで黒くなっているが残りは残雪で白い。
山頂部に近づくと青空の下に北アルプスや白山の眺めがすばらしくカメラを向ける人が多かった。
幾つかのピークを縫うように進んで畳平に到着。かつてはここまで自家用車で入れたのがなんだか懐かしい。
準備をしている内に幾つかのパーティが先行していった。それを追うように出発。雪をつないでシール歩行すればショートカットできて楽だが雪のあるところはほぼ立ち入り禁止になっている。パトロールも見回っているのでここは大人しくスキーを背負って歩道を歩く。途中、右手に見える不消ケ池の水の青さが美しかった。

- P5250017.JPG (45.87 KiB) 閲覧された回数 4391 回
摩利支天岳東の鞍部から一旦急斜面を滑り降りる。肩の小屋までトラバースして行くと言っていたとっちゃんも僕が滑る用意を整えると気がかわり一緒に滑った。雪質は若干固めだが特に問題はない。
なるべく登り返しの少なくなるような位置から朝日岳東斜面に向けて雪原をトラバース。途中からシール歩行に切り替え斜面に取り付く。
斜面は徐々に斜度を増していく。が切り返さなくても直登していける。ハイマツが出ているところに辿り着くと先行していた単独のスキーヤーが休憩中。僕らより一本遅い便で来たそうだ。早いですねえと感心したら単独ですからねとの返事。
辺りで雷鳥の鳴き声がするが姿が見えない。それを気にしていると「先週はたくさんいましたよ」と単独スキーヤー。
この方とは帰りのバスでも偶然一緒になった。待ち時間に話を聞いたところではなんと10月の雪が全くなくなる頃までほぼ毎週乗鞍に来ているのだそうだ。しかも兵庫から。これにはとっちゃんと二人、目を丸くしてしまった。同じように滑る仲間が10人程いるそうだ。
とっちゃんが追いついてきたところで再び急斜面を登りだす。休憩中に追い越していった何人かを抜き返して稜線直下でまた休憩。流石に上部では直登とはいかず何回か切り返した。しかしこんなところも直登してくる人がいて感心。
休憩地から見下ろせば大勢のスキーヤー、登山者が列をなしている。予想はしていたが圧倒されてしまう。

- P5250033.JPG (35.62 KiB) 閲覧された回数 4391 回
稜線上もすでに人の列ができていた。その中に割り込むような感じで雪の切れた登山道をスキーを担いで歩く。剣ケ峰手前の鞍部は雪が繋がっていてスキーで越えて、最後は山頂小屋手前にスキーをデポし歩いていった。
山頂も人で埋まっている。祠の脇で休憩したがその間にもひっきりなしに登ってくる。バスを利用して手軽に標高の高い春山を楽しめる人気の場所だ。

- P1070354.JPG (40.73 KiB) 閲覧された回数 4391 回
西側の空に雲があがってきたのを切っ掛けにスキーをデポした鞍部まで戻る。その途中でとっちゃんの知り合いのいるパーティに出会った。お互いに今日ここに来ているのは知っていたそうだが出会えたのは偶然に近い。
いよいよ滑降。この斜面を滑るのは3回目だ。今回はどんな滑りになるのだろう。
まずは僕が斜面右からドロップ。比較的斜度のきついところだ。雪が若干固めだが問題なく落ちていく。少し滑るとスキー痕で雪面が荒れている。それほどやっかいではないが気持ちよくともいかない。

- P1070383.JPG (37.48 KiB) 閲覧された回数 4391 回
斜度の緩い方からドロップするというとっちゃんを待つ。この状況は一昨年、今ちゃんを含めた3人で長野県側からバスで来た時と同じだ。滑り降りているとっちゃんの姿もその時と重なって見える。と、一昨年と同じようにこけた。
あの時はブーツのモードをwalkにしたまま滑った結果だった。まさか同じ原因ではないだろうが一応「walkモードになってない?」って声を掛けた。しかしそれは無視する風だったので単に調子が悪いだけなのだろうと思った。が、後になってブーツの片方がwalkモードだった事が判明。滑っている時に気付きそうなもんだけどそこがとっちゃんらしいところ。来シーズンはモードチェックを徹底してしよう。

- P5250061.JPG (35.49 KiB) 閲覧された回数 4391 回
畳平方面へ向かうために斜面の途中から左へトラバース。しかし僕は少し降りすぎた。とっちゃんにはもう少し上からトラバースするように指示。結果的に僕より上をトラバースしていったとっちゃんは肩の小屋の方へ降りていく事が可能になりそのまま肩の小屋に向かった。
僕の方は肩の小屋には向かわず行きで滑り降りた斜面に向かって雪原を横断。うまく斜面下に滑り着きそこからシールで斜面を登っていった。
途中から右隣の斜度の緩い斜面に移る。上部で左手ハイマツ帯の中に雪の繋がったところを見つけそこから上手く歩道に出る事ができた。
荷物を降ろしてとっちゃんを待つ。やがて肩の小屋からの歩道を登ってきたとっちゃんの足下はスキーだ。てっきりスキーを担いで壷足で登ってくると思っていたので吃驚。更に驚いたのはビンディングのかかとがロックされたままな事。そしてその歩き方からしてシールを貼っていないこと。え!なんで?しかし本人はこのスタイルで登りきった事にご満悦の様子。本人が満足ならそれもよし…
とっちゃんと合流したところで不図見れば雷鳥が舞った。そして岩の上に。慌てる事もなく余裕でこれをカメラに収めた。
その後、この雷鳥はたまたま歩いていたパトロールの前に降り立ちその目前を平然と横切って岩に登った。パトロールはこれまた慌てる事なくその雷鳥をカメラで追う。後から来た幾人かの登山者も余裕でその姿をカメラに収めている風だった。あたかもモデル撮影会のようだった。実にサービス精神にあふれた雷鳥だ。
畳平では一般観光客の姿が目立った。スキーを担いでいる僕らを珍しく思ったのか、その中のお一人が声を掛けてきた。山頂まで登って滑ってきたと告げると文字通り目を丸くされたのが印象的だった。