おはようございます、山日和さん。
土捨ての山らしき雪の盛り上がりに足を踏み入れた。目指す尾根はすぐそこだ。
尾根の末端近くはややヤブっぽいが、すぐに雑木の疎林となり歩きやすい。早速急登が始まった。スノーシュー
の沈みはふくらはぎからヒザ下あたり。雪があまり重くないのが救いだ。汗だくになって高度を上げる。
新雪で結構もぐってますねえ。
こりゃ大変だ。
傾斜が緩んで698.1m三角点の台地に着いた。風のないところで休憩しようと右手に入ると地図にない林道が上
がって来ていた。これまた興醒めだが休憩にはお誂え向きだ。本当なら風がなければ感じのいいブナ林が広がる
尾根上でひと息入れたいところだが。
取付きからの標高差は470m。雷倉山頂までの半分を稼いだことになる。さて、どれぐらい進んだかと地図を広げ
て愕然とした。まだ取付きから五分の一ぐらいしか進んでいない・・・。
これではとても山頂に辿り着けない。トレーニングのためにも行ける所まで頑張ろうと出発。右上には雷倉から
花房山への稜線が高い。本当はあそこへ行くはずだった・・・。
新雪のおかげで目論見どうりにはいきませんね。
雷倉から花房山への稜線は眺めがいいのですが・・・
林道が上がって来ているだけあって、右半分は完全に植林帯となった。やや細くなった尾根は一旦下りに入り、
雪の量も増えてヒザ程度となる。ここで晴れていた空はにわかに明るさを失い、小雪まで舞い始めた。
途端にやる気を失う。やめた。今日はこんな天気の繰り返しのようだ。
天候って大きいですよね。
私も小雪が舞い始めたのと雪雲でショートコースに変えました。
踵を返して先ほどの休憩地まで戻る。同じ場所で荷物を広げてランチの準備だ。まったく役に立つ林道である。
ビールに鍋と、いつものルーティンをこなし、しることコーヒーのために湯を沸かしていたところでコッフェル
をひっくり返してしまった。ガッデム!!仕方がない。もうやることもないので下山するしかない。
これが決めてですね。
もういいやって気分になります。
件の土捨て場へ下りるちょっとした段差を滑り降りようとしてスノーシューが引っ掛かり、頭から一回転して
しまった。上村愛子のようにエアを決めるのは難しく、アクロバチックな体形で雪に刺さったスノーシューを抜
こうともがくのみ。とても人には見せられない醜態である。
なんとか脱出して河畔の道路に出たら空は完全に晴れ上がってしまった。まあ、こんなもんだろう。
山日和さんの醜態を目の前で見たいものです。
冬の天気はこんなもんですかね。
予想もしなかった早い下山なので、いつもはできないこともやってみよう。
まずは徳山ダムへ向かう。道路は除雪されており、ダムまでは入ることができた。ところがダムを見渡す展望台
へ上がるにはラッセルが必要だった。今更靴を履き替える気もないのでダム本体は見られず終いだった。
ならば温泉だ。藤橋の道の駅へ戻ると徳山村の民族資料収蔵庫がまだ開いていた。ここが開館している時間に下
山するなんてあり得ないことなので、せっかくのチャンスと300円也を払って見せてもらうことにする。
スリッパに履き替えて中に入ると想像していたのとはまったく違う、夥しい数の民具の山があった。
山仕事の道具やら機織りの機械、木の臼、篭、その他諸々。塚、櫨原、山手、本郷(徳山)、上開田(かいでん)、
下開田、戸入(とにゅう)、門入(かどにゅう)という徳山村の八つの集落に暮らしていた人々の歴史があった。その
道具のひとつひとつにそれぞれの地区名と持ち主の名前が付けられていた。
こういう類の資料館には申し訳程度の民具が展示されているのが普通だが、ここの展示は違う。その物量と、ひ
とつひとつに付けられた戸籍とも言うべき名札に在りし日の姿を感じて圧倒される。まさに徳山の人々の生活そ
のものが展示されていると感じた。
ここすごいですよね。
民具の倉庫って感じです。

- 雪の季節の運搬道具
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そしてこの展示の説明を見て初めて知ったことがある。鈴鹿などでもよくある「コバ」という地名についてだ。
説明によると、丸太を切り出して板にする作業を「木挽き」という。その作業場をコバと呼ぶそうだ。
意味もわからず、なんとなく山の中のちょっと開けた場所を「OOのコバ」と呼んだりしていたが、そういう意
味があったのか。
なるほど、鈴鹿も同じような意味で本来は使っていたのでしょうね。
ヒルコバにしてもセキオノコバにしても納得できる場所です。
暖房の入っていない展示室を出て温泉で体を温めよう。先月のスノー衆に続いて今年2回目の藤橋の湯である。
時間も早いせいか空いている。
ゆっくりと温泉を楽しんだ後は併設のレストランで早めの夕食だ。ふじはし健康御膳というのを頼んだが、食べ
切れないほどのボリュームだった。夕食を食べ終わっても外はまだ明るい。たまにはこういうのもいいもんだ。
以前、天狗山を目指したはずなのに、気が付いたら坂内の道の駅でモーニングサービスを食っていたという怪
挙を達成したことがあるが、それに比べればマシというものだろう。
また違った楽しみ方ができてよかったですね。
次回のスノー衆、神通力が通じるかなあ?
わりばし